足利事件の真犯人とDNA鑑定

足利事件の無期懲役囚だった菅家さんがあたらしいDNA鑑定により、犯人ではないことが明らかとなり釈放されました。
法的に時効とかですが、菅家さんが時効は絶対にあってはならない、と言ってるように犯人と思われる人物の体液からのDNA試料が残っているのなら、たしかにその人物を確定することはいつになっても可能でしょう。
およそ20年前の大学医学部の法医学教室で鑑定したものは、いまの技術水準からみると、はるかに精度はおちるし、結論の確度は低いとは考えられますが、当時の鑑定者は本当は怖れることなく、当時の鑑定の確度をいまの時点で証言することが非常に意味があると思われます。20年も前のことなので、鑑定者ご自身がまだ存命か、そのあたりは分かりませんが。
性犯罪者の再犯率は極めて高いと言われています。現在も、未解決の事件の幼女が被害となったものの証拠物件があれば、それらをすべて今のDNA鑑定技術で検討すれば、同一犯人が複数の事件の真犯人である可能性が出てくるかもしれません。
たしか、関東北部で未解決の幼女誘拐だかもあったような記憶があります。
同じ人物が、現在も犯行を継続している可能性があります。この足利事件の頃に20代くらいなら、まだ40代でしょう。そういう真犯人がいるかもしれないと、考えると、不気味です。
まさかとはおもいますが、検察がなにかこの足利事件の犯人についてあたらしいDNA鑑定の結果から、驚愕すべき新事実を握っている可能性がないか、最近の検察のやったいろんな不可解な恣意的捜査を考えると、疑ってみたくなります。
菅家さんが言葉はつよいですが、拷問に匹敵するような非人道的な捜査の対象となったことはまちがいないでしょう。起訴されなかったふたつの幼女殺害事件の自白もしているというのですから。無理矢理、自白させられたのでしょう。拘置所での閉所恐怖と激しい尋問によって、やってもないことを言ってしまうケースが沢山あると聞いています。菅家さんは穏和でやさしい人だったに違いありません。
日本の社会もほんとうにもっと検察、警察のやっている強引なことを監視しないといけないし、きわめて長期の尋問のための拘留を裁判所と一緒になってつづけるのもほんとにやめるべきだと思うのです。そういう拘留から得られた尋問書の信用度はほんらい低いと見るべきなのに。

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