土曜日には層雲峡のずっとずっと先、周辺10kmは原生林という自然のなかの秘湯、大雪山高原温泉を訪問し一泊しました。この貴重な経験、連れていってくれた、次男のおかげです。
周辺はまだ雪深く、1時間すこし山荘の周辺の山の中を歩きましたがほとんどが雪道で、道中に購入した長靴がたいへん役に立ちました。ミズバショウの大きな群落があちこちにあって、見事な景観でした。強い硫黄のにおいの温泉があちこちでわきだして、自然の素晴らしさプラス温泉という絶妙なコンビネーションでした。
大雪山の頂上は雲で見えませんでしたが、北海道の盟主といえる大きな山容はうかがえました。
そのうえ、この高原には、山荘の隣に「ひぐま情報センター」なるものがあり、ひぐまにもしも出会ったらどうするか、というわりあい怖い話を聞かされ、心の準備もさせられます。鈴とか笛とかを持って、そのうえ決して背を向けないとか、食べ物を所定の場所以外で食べないとか、忘れて置いてきたりしない、とかそういう注意事項もありました。千円なりの鈴を買って、なるべく大声でしゃべりながら歩きました。
乳濁色の温泉のよさは格別で、もちろん露天もありました。いま温泉宿で泊まってみたいところのランキング一位と、支配人さんが言っていました。そうであって不思議はない、という秘湯プラス自然のすごさ、お湯自体のよさ、さらに自然の味を引き立てた料理と、まったく素晴らしいことでした。
部屋にはテレビももちろんなく、ネットにもつなぐこと出来ないし、携帯もまったく圏外でした。
ついた日の金曜は快晴でしたので、富良野、十勝岳温泉のほうにも足を伸ばして、後藤純夫画伯の記念館も見ました。これもとてもよかったでした。
旭川市も冬は寒いのでしょうが、しかしとても住みよいところなのだ、と会った人たちにいわれました。6月の経験から一般化するのはどうかと思いますが、文化的な豊かさ、自然のよさ、食べ物のおいしさなど、それに郊外の広大な農地風景、深い森と大雪山系の雄大な眺めと、札幌よりもある意味はるかに豊かな自然があることがよく分かりました。
今日、月曜は午前に旭山動物園を見て、夕方の便で帰ってきました。家には9時前につきました。
あしたは、伊豆にいきます。