今朝から梅雨明け第一日、つよい日射しです。昼頃の百万遍、知る人ぞ知るあの打ちのめされる感じの暑さとなりました。
朝、でかける前に4時間以上も働いてしまいました。かなりの達成感のなかで強い日射しなにものぞと、駅まで歩いて着いたら黒山の人だかり。なにか、といぶかったら、駅のプラットホームで人が一人お亡くなりになったらしい。人身事故とのアナウンスあり、現場検証などもあって1時間以上電車は止まっていた模様。これですっかりくたびれました。ラボにはいつもよりだいぶ遅れて到着。
先日にふれた最先端の研究申請に560件もあったのに、女性研究者が中心提案の件数はわずか11件しかないとか。
この事実を知ったインパクトは日増しに強くなりまして、どうしてこうなのだと怒りというか、不条理のものにたいする強い感情が湧いてきておさえることが難しいのです。
ちょっとなんぼなんでもひどすぎるのではないか。限界をはるかに超えた低い数値なのではないか。
でもそれを批判しようとすると、それは自分にも向かって来ざるを得ないのです。京大理学部はとびきりの男性優位信奉の学生、教師が集まるとはいえ、そこでわたくしはわずかの女性博士取得者をラボから出身することしかできませんでした。誰かを強く批判する資格はありません。
そういう人間が言うのですが、このままでは科学技術の世界で、日本はどうにもならない、女性差別国家として弾劾されるに違いありません。女性は、まるで被差別民族的なあつかいを長年受けてきた結果がこの11件という数値に現れています。
もう日本が取る道はひとつしかありません。
米国ではもう40年前からとってきたアファーマティブアクションです。つまり優先政策です。
黒人の地位向上はまちがいなくこの政策で飛躍的にあがってきました。
日本の場合、少数民族のひとたちももちろんですが、男性と同数いるべき女性が異常にすくない分野は強制的にアファーマティブアクションを取るしかないと思うのです。
逆差別という意見も出るでしょう。しかし、いままちがいなくひどい差別が行われてきたのです。どこでどう差別があるかなど議論しても時間の無駄です。この560件にわずか11件しかない事実をしれば十分です。
国政選挙の争点にしてもらえたら、本当にありがたいのです。
このブログは少数ながら政治のかたも読んでいるようなので、ぜひマニフェストに数値目標にしてもらって、選挙の洗礼を受けたらいいのだと思います。
わたくしも微力ながらその方向に向かって、努力することを心に誓いたいものです。
今回の選挙の隠れたというかはっきりしてきた争点が高速道路の無料化のことはまちがいありません。このあいだ聞いた議論は無料化すると、日本が元気になるというもので、かなり説得力がありました。
日本は単一民族と政治家はすぐ言いたがるようですが、職業の世界では女性が被差別の扱いをうけていることは疑う余地がありません。これを直さずして、日本は幸せの国になれるはずがありません。日本の半数の人々の優先政策は、たぶん日本を活気づける最良、最善の政策に違いありません。