人とコンクリート、民主党の科学技術政策、少子化、共働き時代の保育園の運動会,

昨日の夜の懇親会(最近は研究交流会というのですね)では、民主党の科学技術政策がさっぱり見えてこないということがわりと話題になりました。そのうちはっきりすればいいのですが、どうもあまり期待はできないようです。誰にきいても民主党の政治家に食い込んでいるような生命科学系の学者先生が聞こえてきません。例の2700億円の先端経費についても同じ30人が1/3に縮小して結局はもらうのですから、自民党の政策を縮小したとはいえ根本思想の追認になるのでしょう。それに、新たに考え直すといっても、誰か民主党系の学者先生が出てこないと、政治家だけでは無理でしょう。それで、先はさっぱり見えないのでしょう。
わたくしは民主党のコンクリートから人へのスローガン、賛成だけれども、もっと大切なことはこのコンクリートで固められた状態を、もとの自然に近くもどすというのがこれから一番大切だとい思ってます。
コンクリートを壊すのにも土建系の雇用は必要だし、それに災害を避けながらも自然がかなり戻る技術も出来てくるのなら、一石二鳥の価値があるはずです。
グリーン・エコノミー結構だし、日本の得意な方向でしょう。是非ともそれに日本の国是として生物多様性を掲げて欲しいものです。世界でも日本くらい気候のと地形のもたらす生物多様性からくる自然のバラエティに富んだ国はないのだし、本当に意味があるでしょう。

今回の東京行きで楽しみにしていたのは孫たちの保育園での運動会でした。今日、土曜の午前にあるということで、朝世田谷上馬にある区立の保育園に行きました。住宅地のなかにあるいい環境のところでした。およそ、100人の園児がいるそうです。娘に聞くと、園児の保育料は保護者の収入により非常に異なるのだそうです。なるほど。
狭いとはいえ区立ですからりっぱグランドがあって沢山の親や祖父母がきていました。たいへん賑やかなことでとても少子化時代とはおもえくらいの元気のよい運動会でした。声援もうわーという歓声がひびいてこれなら走ったり踊ったりする園児もさぞひのき舞台と思うでしょう。
わたくしも孫たちのおかげでついぞ縁のない世界を垣間見ることができました。ゼロ才から5才まで、実際小学校と同じ年代の異なる子達を扱っているのでした。こんな簡単なことまで知りませんした。0-5才ですから、成長度の違いは小学校の比にならないくらいのすごい差でして、これを保育園の人々が毎日面倒を見ているのです。まさに奮闘をいう言葉がぴったりするのかもしれません。そんなことも知りました。
もう一つ非常に印象的だったのは、跳び箱をとぶ競技がありましたが、同じ年数とはいえ園児の体力の差が大きいのは当然で、先生方がさりげなく園児たちのとぶ跳び箱の箱の数をだんだん増やしたことでした。最初が2段で最後が5段だかありましたか、能力差なのですが、二回に1回は成功するくらいの段数を園児たちにやらせていました。出来た子には親はみんな拍手をしていました。もうひとつ縄跳びをしたあと、縄をまとめて一つの結び目でまとめたのですが、15人くらいの中でひとりだけなかなか出来ない子がいました。その間先生はみているだけでかなり長いこと待っていました。園児も親たちもおとなしく待っていて、この子が出来たときにどこからともなく大きな拍手がありました。このふたつ、日本という国がわたくしが育った時代よりも一歩人間の多様性に寛容である社会になっているのかな、と思った次第です。というか一時にきつくあった、教条的な考えが無くなってきたのでしょうか。
ともあれ孫たちのおかげで社会勉強をさせてもらって、おわったら皆さん娘夫婦の家で昼食をするのでしたが、わたくしは品川から京都に戻りました。書類をみたり夕方にはかつてのラボメンバーだったAY君が来る予定になっています。
彼もいつのまにか医師になっていて、消化器学会で京都へ来てるのだそうです。昨日は本庶佑と山中伸弥の両氏の講演があったとか。やはり活躍するひとたちはいつでも忙しいようです。

タイトルとURLをコピーしました