研究報告会、民主党にたいする失望感の増大、

きょうは久しぶりに研究室の仕事の報告会です。人数が減ったので、一日で出来ると始まったのですが、やはりちょっと無理なのでは、といま昼休みですが思っています。
夜にかけてやればいいのでしょうが、でもみんな後半は疲れてしまって、盛り上がってこないとおもうのです。

当たり前ですが、新内閣は期待もあって点数は非常に高いものです。
また表にでてくる大臣も頑張って、いまのところ「清新」は強く感じられるし、「脱官僚」もある程度起きていることはたしかで、何かがおきているのでは、と思わせます。
しかし、米国のオバマ政権をみればわかるようにもう支持率50%くらいにまで下がってきました。鳩山内閣がそうならないという保証はありません。というか、支持率はいま65%位で、不支持は20%以下ですが、あと何ヶ月もすると下がるのが当たり前で、あがったりしたら驚異的でしょう。
もちろん経済の動向が一番でしょうが、この不景気は現内閣が原因ではないのでさらに経済が一段と深刻になってもそう激しく批判は向かわないでしょうが、「無策」という印象をもたれるとあまりうまくないのでしょう。でも失望感の増大ということで言えば「失政」より「無策」のほうがより明確な原因となるでしょう。
それで科学技術政策ですがどうも鳩山内閣は理系内閣のくせに「無策」ではないか、という印象が急速に強くなってきている感があります。
しかもまずいことに自民党はともあれ(内容の判断はどうあれ)優れた研究をどんどん伸ばすという点ははっきりしていたのですが、民主党はそれがかなり怪しい。非常に鈍重な印象が強くなってきています。
優れた研究者がいちばん警戒している、大学や大学院の教育重視に向かうのではないかと思われる気配があります。そうだとすると、民主党に対する失望感は、研究者のあいだで非常に強くなるでしょう。いちばん問題は、内閣がただの一度も科学技術政策にはっきりしたメッセージを発してないことです。
その間に、科学研究費の若手Sと新学術領域が土壇場で廃止になったという、メッセージが出ただけです。意味が分からないし、なにか後ろ向きの政策という印象があります。もちろん2700億円もなにか非常に姑息で安易な判断をしている気配があります。30億円ももらっても専念事項が無くならないなど、信じがたい悪政とおもう大多数の研究者が出てくるでしょう。

挽回は出来るでしょうか。スタートからの印象ではまず無理、科学技術は官僚に100%まかせた方がまだましという、レッテルを貼られる寸前まできている、というのがわたくしの率直な印象です。

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