あたたかい日でした。ケージの前の畑をきれいに片づけて石灰、肥料をいれて耕耘機で耕して畝をつくりました。これで来春まで置いておくつもりです。もしかしたら、なにか苗を買っていれるかもしれませんが。
きのうは丹波橋の駅の傍にある京都教育大付属中学桃山校にいきました。
中学校の校舎に前に入った時期をおもいだせません。子ども三人が小学、高校の時は参観に行きましたがどうも中学参観は記憶にありません。卒業式も。妻に聞いてもわたくしは卒業式にはどの子も行ってないとか。そうすると、中学校の校舎に入るのは自分が中学を卒業して以来、50年ぶりくらいになるのでしょうか。うーん、そんなに疎遠だったかなあ、と驚きました。
挨拶にこられた二人の先生にお礼を述べて、さっそくこどもたち7人と会いました。中学1年生と2年生です。みんな素直で真面目な感じ。やんちゃとか反抗期とかには見えません。
放課後なので廊下を歩く子どもたちの賑やかな声が沢山聞こえます。2時間のあいだじゅうずっと廊下は賑やかでしたから、なるほど中学というのはこういうところなのだ、先生は大変だな、と思った次第です。
わたくしは一回目には、DNA、遺伝子、細胞、分子、これら4つを話題にしようと思ってきたのですが、DNAってどんなものか聞いたことある?と問いかけてそのレスポンスを聞いたときに、これはちょっと大変だぞ、と思わざるをえませんでした。つまり期待した返事がまったくえられなかったのです。これは彼等がなにも学校で聞いてないからだ知らないのだ、ということがそのうちわかりました。
分子とは?と聞くとちゃんと2年生の子でしたが、的確な返事が返って来るのです。原子と原子がつながると分子になると。しかし、細胞もどうもほとんど頭に入ってないみたいなのです。いわんや遺伝子などは1年生2年生ではまったくなにも学校で習ってないことがはっきりしてきました。
やはり小学校4年生くらいから遺伝子教育というか生命科学教育をしないといけない、と強く思いました。
そんなわけで大幅な軌道修正をしながらの講義というか対話というものでしたが、でも百聞は一見にしかず、収穫は沢山ありました。終わりの頃にはずいぶん乗ってきた子どもたちもいました。来週はどうなりますか。そしてその後の中学3年生は。あきらかに中1と中2で随分違うのだな、ということも非常によく分かりました。
日本の生命科学教育は初等教育では非常に遅れていいるみたいだな、これは非常にまずいな、というのが1日目の実感です。真実かどうかはまだわかりません。