肌寒い日です。
昨日の薪運びがこたえたのか、すこし腰が痛い。
全部で80束くらいデッキの下の空間に積み上げましたので。
これだけあると、普通の年はは余ります。正月に長く居続けてかつ寒いとちょうどくらいかもしれません。
10才からの生命科学でなくて中1だから13才ですか、この子どもたちに準備した話題というのは以下のようなものでした。
1日目 わたくしとみんなが自己紹介した後、生命科学と生物学の違いを説明しました。生命科学は人間に役立つもので、生物学は好奇心、面白いということだけでもやっていいが、生命科学というからには人類の幸せに貢献するものと定義しました。
そのあと、DNAとはなにか、細胞とはなにか、分子とはなにか、遺伝子とはなにかということをそれぞれ15分くらいずつ説明しました。
目に見えないものがなぜ生命にとって大切なのか、これも説明しました。特にだれも人々は一つの細胞から出発したことを強調しました。お母さんからの卵細胞はお母さんの体の一部、お父さんの精子細胞はお父さんの体のいちぶだけれども、受精卵はみんなひとりひとりの出発点だというのはなんとなく分かったみたいでした。
30分間質問の時間を持ちました。おもしろい質問がでました。iPS細胞みたいなものがなぜ世間をにぎわしているのかもちょっと説明しました。
二日目にはまず生物と無生物の違い、ウイルスはどうかんがえる、狂牛病の原因のプリオンみたいなものは、どうなのか。そういう感染や増殖という観点で生物を考えてもらいました。
次ぎに進化を話題にしました。随分二日目はこなれて生徒たちの表情も乗っている感じでした。
前回ほとんど説明出来なかった、ゲノムや染色体を分かってもらうために、京大生命科学の加藤さんの研究室が作ったヒトのゲノムマップを皆さんに配って見てもらいました。これはとても良かったみたいでした。沢山質問も出ました。
そのあとで、病気、がんのようなものを例にして話をしました。また老化も話題にしました。老化は病気か?と聞いたら、だれも病気ではないというのがわたくしには印象的でした。
そして増えない細胞を話題にしました。神経細胞や筋肉細胞が増えないこと、それでもすごく長持ちすること、そのために細胞はいろいろなストレスに対応できること、また川の水の流れのようなホメオスタシス(恒常性)という性質で命を長持ちさせているということを話しました。
これは分かってもらえた印象が強いです。
最後に分子生物学の中心ドグマのことを話題にしました。DNA→RNA→タンパク質このような情報の流れはすんなり受けとめてもらえたように思います。
生命科学は特に女性が、つまり母性というものを備えた女性がしっかり分かる必要があるといったら、中学2年生の女生徒はみなさんうなずいていましたから、実感として分かってもらえたでしょう。中1と中2の混成の生徒たちでしたが、この1年の差は大きいのだとわたくしなりに理解しました。
こういうかたちの生命科学の導入をこんどは中3の生徒たちと同じような座談会スタイルでやってみようということです。来月です。理解の違い、反応の違い、そのあたりをわたくしなりに分かりたいのです。どうなりますか。
きょうはこれから、沖縄です。いま関空の待合室です。
今日あたりの天気だと早く沖縄の暖かさに着きたいという感があります。