総合科学技術会議の意見、沖縄大学院への査定,研究投資は報われるのに

新聞をみると総合科学技術会議の意見が今回の仕分けについてでたようです。
我々から見ると、ありがたい意見というか当然というかなのですが、仕分け結果とのあまりの違いにほっとするやら、しかしこれから予算がどうなるのか皆さん不安でしょう。
新聞は「科学界」なる言葉を使い出してこれに属する大部分は利益誘導型の連中とレッテルを貼りたがっていて、しかし一部には反省しているものもいる、との論調です。また仕分けに参加した松井さんという人は善玉のトップのような書き方ですね。
今日はこれから沖縄で時間が無いので、あとで時間があったらまた追加しましょう。

新聞によると総合科学技術会議の沖縄大学院への意見は立ち止まって考え直せとかいう計画ブレーキという厳しい意見が出たのだそうです。理由はトップクラスの学生が集められるのかという疑問に答えてないという短い記事で詳しいことはなにが一番の問題かは分かりません。
これも意見をいいたいのですが、内部の計画を知る人間ということでこういうブログでは意見を書けません。公的に求められたら、許される範囲でしますけれど。

これからお客さんがきて話をして午後の便で沖縄に行きます。大切な現場の研究の話がありますので。

いま関空についてちょっと時間があるので追加を書いています。
補正予算を見ても研究投資にまったく使われている気配がありません。
研究くらい人件費が濃密に効率よく使われなおかつ波及効果も大きいのに、なぜ予算として大々的につかわないのでしょう。
相対的に少ない予算でこれまで手の回らなかった研究プロジェクトをたとえ一年間でも開始すれば残る成果は大変なものがあります。
研究投資というものはひとびとがそのほうに関心をむけて熱心に調べ研究し開発技術を作ろうとするのですから、広くばらまけばばらまくほど大きな効果があるはずです。一人の研究者が動き出せば周辺の10人や20人が場合によっては注文によって100人の人達が働けるようになるのです。現場をしっていればこのような記述に頷くでしょう。
しかも10に一つのプロジェクトがあたればその利益ははかりしれないものがあります。予算の単なる消化でもなくまた生活費を単にサポートするのでもありません。有機的に結びついたひとびとが研究ということで結びついてなにか無から有が生じてくるのです。
科学技術の発展を第一の国是とする、わたくしが研究者だからでなく、戦後そうやってきてそれで成功したのではないでしょうか。それを全部捨ててなにを国是とするのでしょう。

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