落日のひとときを楽しむ

きょうは朝早く起きて沖縄へ。日曜なのに。でもまあ色々やることありまして。決していやいや行くわけではありません。家の周りは雪だらけ。朝の寒さが身にこたえました。山科ではもっと雪が大降り。滅多にないことです。それが大阪に着いた頃には晴天で素晴らしい青空天気。こういう時の気圧配置ではほんとに天気が50キロ範囲で著しく異なるのがこのあたり関西地域の特徴です。
神戸空港、田舎空港ですが、最近よく乗っています。ところが全日空なんと30分の遅れでした。となりのカウンターのスカイマークの沖縄行き便は10分前に定時離陸。このあたりの運行がどうしてこう時間的に近接になるのかまったく分かりません。
沖縄は雨でした。土砂降りに近く、風も強い。
今回は初めてのホテル。コンドミニアムの衣替えの新しいホテルで環境破壊のかたまりみたいな誠に見苦しい建物ですが、この建物に入るとそれが見えなくなるので、外の景色はまあまあです。ホテル内や客室のアメニティもよく料金も恩納のなかでは低い方なのでさすがTさん、いいとこ見つけてくれたと感心しました。ただなんとなく後ろめたい。
本当は夕日というか落日の時間を楽しみたかったのですが、この天気ではまったく駄目です。ここからすぐのホテルには落日を売りにしてホテル名になってるところがあります。そこもリゾートマンションがホテルに衣替えしたのですが、今回のホテルのほうが海に近く眺めはいいかもしれません。それにこちらは新品だしランクはずっと上でしょう。値段は低いですが。

そこで連想ですが、わたくし最近研究が面白くてしかたありません。
人生のなかで研究がこれほど面白く愉快に感じられたことはありません。
自分の考えがピシャッと当たる頻度が昔に比べると飛躍的に高まっているような気がします。
あくまで「気」ですが。
でもそれを言うとだれからも嫌味にとられるので言いたくないのですが、でもたまにはいいでしょう。許してもらいましょう。京都も沖縄も研究がうまくいきすぎているのです。わたくしの感覚では。
研究のどこがどう面白いのか具体的に書きたいのですが、それを書くと現場の人間には先生はそんな面白いうまく行ってると言ったって、自分には大変だし難しいし、しんどいし、不安だし、なんてことを言うんだと思われるに違いないので、具体的には言えません。
でも面白くて愉快なのです。あまりそういう態度は見せないようにしているのですが、ときたま出てしまいます。わたくしの本業の研究は染色体の分配という問題なのですが、こちらも面白くてしょうがないのです。ラボのメンバーでこの問題をやってくれているのはかつての人数的な最盛期の頃の10分の1くらいかもしれませんが、それでも楽しいし、今のほうがより問題の本質に近い所にいるのかもしれない、などと思ってしまうことすらあるのです。
見る人が見たら、とうとうわたくしも恍惚の境に入って客観的なことが見えなくなってしまうと思われるかもしれません。
でもこの一年で共同研究も含めて論文も10報くらいでたし、どれも結構いい線いってます。染色体のほうもごく最近アクセプトされたものも含め非常に面白いのです。昨年は2報も単著のレビューを書きました。まだ自分にはそういう能力が残っていることに大きく自己満足したものです。
でもまあ落日の人間なのです。というかわたくしはそう思ってなくてもそういう扱いを日本国内の学問の社会では受けているのです。それでもちろん構いません。落日の人間にもちゃんとグローバルの評価はついてきていますから。ですからわたくしの落日がこれからどれくらい続くのか知りませんが、このゴージャスな落日を日本という国の中で楽しもう、こんな心境です。色んな人に嫌味ととられるのは知っていますが、学問に無関係な人達にはそうか年取ってもそんなに子供のように楽しめるのか。学問の世界は。と、素直にとってほしいのです。

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