トヨタの場合

沖縄、きょうはあたたかい。25度くらいまでいくのかもしれません。恩納は海からすぐきつい山なので散歩するといってもぶらぶら歩きのできるところは限られています。海岸沿いか国道沿いです。
朝から研究センターのほうに来て皆さんと話しています。

今回のプリウスの件、トヨタの説明不足は明らかだと思うのですが、でもそもそも本気になって説明する気があったのかどうか。
故障ではなくて一部の運転するひとたちの間で運転感覚がおかしいと思ってしまうだけなのだ、というのが最初の説明でした。日本での上層部の説明は。
そんなわけの分からない説明がうるさい人達がものすごく沢山いる米国で通るのかどうか、そのあたりの感覚が非常に日本的なのかなと思いました。漠然となんとかなる、とおもっていたようですね。
しかも社長さんが日本の名古屋だかどこかで日本語で説明したのが米国向けの最初の説明と聞くと、トヨタは聞きしに勝る日本的なのだとおもいました。ひどく悪評だったとか。でもトヨタはめげることはないでしょう。ただ、この機に乗じて他の自動会社の車の販売が伸びるのは致し方ないでしょう。
日本の文化には、激しく議論するとか、説明要求と返事の応酬が白熱するとか、そういう習慣がほとんどありません。そういう議論というか論争を習慣として楽しめるようになるといいのですが、無理でしょう。
日本はやはり無言でもいいものはいいのだ、という習慣というか意見が圧倒的に強いのですね。巧言令色という言葉もあるように、口がうまいのはいかんという意見すら強い。
でも米国人には説明して説明してという繰り返しが必要なのでしょう。オーストラリアや欧州の一部でもやはり長々とでもいいから説明するといいようです。ただわけの分からない説明だと激しくたたかれるので大変ですが。でもそれでも説明しないよりはまし、こういうことなのですね。

やはりトヨタの社長さん、ちょっとこういう国際的で世界中の人達が関心をもつような危機には強くなかったのかな、という印象を持ちました。ちょっとうわずっていましたね。
でも危機は人を作るですから、トヨタはこの機会にぜひ一歩先を進んだ車作りを始めればいいのでしょう。

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