ダムの除去、愛情ある日本に対する苦言、日本の苦境

帰りの機内で読んだ朝日朝刊のGeorge Packard氏へのインタビューと矢間秀次郎氏のわたくしの視点の二つの記事がとてもよかったです。

矢間氏は専門的な観点で脱ダムをするのみならずダムを除去することを強く勧めています。
そうすればいろいろな活力が流域全体の住民や産業などに出てくることを主張されています。
ありがたいことです。こういう意見が広まって影響力がでることを心より願っています。

Packard氏は米日財団というわたくしの知らない財団の理事長で77才とありますが、日米関係について洞察が深く将来性のある意見を述べておられます。50年以上も前に日本にCIA部員として来られたとのことで、実に日本をよく理解している。こういうひとは米国人としては万に一人の希有の存在でそのうえ日本を見る眼が慈愛に溢れているといってもいいでしょう。しかも米中、米日、日米関係の現状と未来についても意義深い意見が述べられていました。
わたくしはこういう素晴らしいかたの継承者が米国に沢山いてくれたら本当にありがたいけれども実際どうだろうか、と思いました。日本の病的なほどの英語の下手さ加減も正直に言ってどうしたらいいいか助言も述べています。愛情ゆたかなようですがでも厳しい苦言でもあるとおもいました。
日本人のみならず外国人にも日本の将来の苦境を見通して本当に心からの助言をしてくれているのだと思います。このばあい日本の苦境はすべて東アジアの国々のなかでの競争における苦境といった方が分かりやすい、と思いました。日本はいまや韓国とのあいだでも相当な領域で苦境に立つというか、勝てない状況が生まれてきているのでしょう。その原因と対策は本当に必要です。中国との関係は10年、20年規模で考える必要があります。楽観論も悲観論も意味がなく前向き、建設的に考える事が一番でしょう。この苦境をチャンスに日本は伸びていかなければいけません。

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