ネアンデルタール人からの連想、強さと気品

最近聞いた話しでひどく印象に残ったのはネアンデルタール人のDNAがわれわれのDNAにもあったということでした。数パーセント、たしか4%でしたかのDNA配列がネアンデルタール人由来とのことです。しばらく前にはそういう可能性は否定的だったように思うので、いまの人類とはそんなに違っていたのか、という不可解な印象をネアンデルタール人に持っていたので、「これで納得】という感がありました。これまでの結果はミトコンドリア由来のDNAに依存したものですので、ミトコンドリアで見ると非常に近縁な部分が無かったのでしょう。
しかしいちばんの驚きはというか新規な知識として取り込みたかったのは、ネアンデルタール人由来のDNAは現存のアフリカ人には無かったという結果でした。これはホントだなとおもい人類のアフリカからの長い旅に思いをはせることができました。コーカサス系(白人)とアジア系の人物のDNAにはあったそうなので、わたくしのDNAにもネアンデルタール人のがあるのだとおもい、なんだか嬉しいような気がしたのはなぜでしょう。つまり3万年前にはまだいたネアンデルタール人の末裔とは言わないまでもそのDNAがあるのだから、われわれのルーツはアフリカは当然として、ネアンデルタール人がいたヨーロッパ、西アジア、中央アジアにもルーツがあったのです。アフリカで枝分かれしたのではなく、西アジアあたりまでは一緒でそのあたりでは、人類の祖先やネアンデルタール人が共生していたのかというと胸がわくわくするのはなぜでしょう。
たぶんわたくしの持論である、日本人の歴史の源流を理解する第一歩はギリシアであるべきという考えをサポートするどころか、現人類とネアンデルタール人の遭遇あたりから始めるべきなのでしょうか。ところでこの日本列島にいちばん古くから住んでいた人類はいったいいつ頃からなのでしょうか。それを知りたいものです。もしやもう滅んでしまったネアンデルタール人とは異なる人達がいたということはないのでしょうか。人類の歴史は本当に面白い。

ロンドンで三泊した間に連立政権ができました。キャメロン首相の誕生です。若いですね。
新聞をよみますと、強い政府という言葉が何度も何度もでてきました。これがいまの英国社会がいちばんに望む政府のようです。首相についてはdignityのある演説をしたと受けとめていました。わたくしも聞きましたがメモを見ないでしゃべった内容はまさにdignity,威厳というか気品を示すためのものでした。
なるほど強さと気品、これが英国のいまの社会が希求する政治なのでした。

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