週末農業の民にはつらい年です。土日ホントに雨がふります。昨日の日曜はどしゃぶりで、しかたなく収穫して、短時間草を刈りました。キュウリは30本くらい、トマト取れだしてます。
土曜の講演、たいへんいい経験でした。堀川高校生は元気よく公立の学校は男女共学だし、やはりいいですね。将来人材が輩出してほしい。終わったあとで、教師のかたたち数名とお茶を飲みました。わたくしの持論の1つが受け入れてもらったようで、というか同じことを考えてるようである意味安心しました。
秘書のSさんもとてもためになったといってました。だといいですね。
参議院と県知事の投票は昨日の朝にすませてから比良にいったのですが、日帰りで戻ってからはNHKの出口調査なるもので民主大敗の予想を知りました。かなり的確に当たっていて、みなさまご承知の選挙結果となりました。色んな意見あるでしょうが、菅内閣にたいする国民の対応としてたいへん適切なものであったとわたくしは思います。自民やみんなの党が勝ったと言うより、菅内閣が負けたというのが適切でしょう。居座りを策しているようですが、早晩、動きが取れなくなるのでしょう。
わたくしいまの日本に危険な徴候をみるとすると、「純化的」な傾向です。純化の一番極端なものは誰もがしるナチドイツのユダヤ人のジェノサイドです。一見軽そうでわたくしが困るなと思っているのは日本のこの清潔路線です。コマーシャルを見ると、臭いのしない人物になることが奨励されています。
もしも、臭いがすると排斥されるとか仲間にいれてもらえないようです。保健所路線とでもいうのでしょうか、正しそうででもあまりのさばると困るものです。
伝染病でなくとも怪しいとなれば連行され隔離されるのですから。
社会にある不潔な分子や不衛生な分子は排斥するというのは、人種差別や国籍差別のすぐ隣にあるようなものです。
いったいいつからおおらかな日本人社会で、純化傾向が顕著になり出したのでしょう。たぶん、学校でのいじめも純化のひとつの現れでしょう。
不純分子の排斥、きたない、きもちわるいとかそういうことでいじめを行う傾向が強くなったのはいつ頃のことでしょう。
こんなことが民主党敗戦と何の関係があるのか、と思われるでしょう。でもわたくしは今の菅内閣は純化路線、つまり純粋な民主党路線を推進したいグループが突然民主党を乗っ取って、あれよあれよというまに去年の選挙の時とはまったく雰囲気の異なる政府体制を作ったと見ています。
社民党とは一緒にやれず、冷たい体制ができたという評がありますが、当たらずと言えず遠からずでしょう。
結局鳩山前首相が辞めた時に純化路線が敷かれたのでしょうか。小沢排斥だけでなく、党内のいろいろな不合理に見える部分を「存在しない」ものとして、鳩山が辞めるときに叫んだように、「昔のあの純粋な民主党に戻りましょうよ」、ということで仙石、枝野、野田、げんばなんとか、なんとかというふうに民主党結党時の仲間が全面に躍り出てきたのでしょう。
9月に民主党代表選があるようですが、二年前には小沢氏が代表選で選ばれたのでした。ずいぶん昔のことのように感じますね。あんまりいろいろあって。
小沢氏の秘書が3人も逮捕されて、鳩山氏が代表になりました。麻生首相の敵失もあって、民主党の大勝となりました。
この大勝は大元をたどれば、実力はあるかもしれないが人気のない小沢氏が検察によって代表から引きずり下ろされた、おかげなのでした。しかしそのあとで、反米的なことをちょこっといってしまった、鳩山氏が引きずり下ろされました。ご自身のお母さんからの政治のお金がまたまた検察の捜査の対象となり、それに沖縄普天間で完全に破綻してしまって、鳩山首相は辞めました。というか辞めさせられました。
これも検察と、それに米国の影響のおかげでした。それで菅首相が生まれたのでした。
今月末には、またまた検察審議会というみかけ検察のダミーみたいなものがあるようなので、小沢氏は8,9割の可能性で強制起訴され被告人となるとおもわれます。そう思うのが普通だとおもいます。マスコミによると、小沢氏は国民の8割に嫌われていますので、しかたないでしょう。
それで9月の代表選は、またまた検察のおかげで新しい人物なのか菅氏なのかがしりませんが、だれかが総理の座を射止めることになるものと思います。その人も検察のおかでしょう。
つまり民主党の首相の何代かは検察が決めていることになります。なった人は検察のほうには、足を向けて寝られないでしょう。このわたくしの使う「おかげ」は完全な俗語で、「間接的なつよい影響のもと」、とでも読み替えてもらえるとましな表現になるのだとおもいます。日本の統治ということでしかたない、という考えとこれは困ると思うのと、どちらを選ぶか。もちろん純化の傾向のつよい今の日本、とうぜん前者でしょう。でも相撲も含めて濁ったものがある程度無い社会は不健全かつ弱体化するという社会理論はないのでしょうか。人間なんてからだじゅう内も外もばい菌だらけなのですが。わたくしなんか、若い頃から大都市のすこし濁った部分にいくとどちらかという元気が出るのでした。毎晩じゃないですが。
このブログももう長い寿命はありませんので、今日はすこし長めに書きました。
追記 大事なこと書くの忘れてました。
スペインがワールドカップ優勝でした。朝5時過ぎにおきて延長戦から見ました。ゴールの一瞬になにか沢山のものが凝縮してるように感じました。スペインの強さとオランダの不完全燃焼を感じました。面白いのはスペインのバルセロナチームを育てたクライフはオランダの出身でスタイルとしては同根のようなチームの争いとか新聞で見ました。