いちばん大切なものは往々にして忘れられがちです。
日本にとってなにがいちばん大切か、いうまでもなく「教育」でしょう。
日本という国柄が続くためには教育が一番にちがいありません。
それで、昔も今も教育に熱心な国民性はいまも変わっていません。
そのこと自体になにか問題がおきているように思えません。いまでも多くの家庭では教育をいちばん大切にしているようです。
でも何を学ぶかについて、世界中があきらかに新しい時代に入ろうとしているのに、今の日本心配です。
どう心配なのか。そんなことを名古屋の大学生や京都の高校生にも講演でしゃべりました。
日本では語学の達人も、IT(情報技術)の達人も、博士号を持った達人もさっぱりまともに遇されないのです。
これら3つを全部もった人間がたとえいても日本の社会での活躍の場がほとんどないのです。
信じられないでしょうがほんとです。チャホヤされるどころか、下手すると日本の社会では苦境に陥る可能性があります。
その結果日本の若者がこれら3つのどれの取得にも強い関心をしめさず、というか人気が薄く、その結果世界の中での若者のあいだでのランクが非常に低くなっているのです。そのことを、どの程度日本人は知っているのか、と言うことです。もちろん年寄りも同じ問題を抱えているにちがいありません。
細かい論拠はもうしませんが、地球規模での競争能力において必須な能力の獲得において日本人はかなりの遅れを取り出していることは歴然としています。
それを体験的に知れば心ある人ならみなそれぞれ対策を考えるはずです。
その「総和」が日本の社会的なベクトルの向きになるはずです。
そう思って機会があれば同じことを言うようにしています。同じことを感じているかたはぜひ皆さん声を出したほうがいいです。
話はぜんぜんちがいますが、世界の中で握手や抱擁のかわりにお辞儀をするのは日本人だけって、知ってますか。
外国のどこにいってもお辞儀をする人を見かけないのですね。もちろん止める必要ないでしょう。
それから、日本語も公用語の国はどこにもありません。日本以外は。
お辞儀と日本語、日本はユニークな国です。でも握手はまだしも抱擁文化はぜひ取り入れたらどうでしょうか。
おじさんが若い女性を許可をえて挨拶代わりに抱擁してもいいじゃないですか。もちろんおばさんだって若い男性に。おじいさんもおばあさんも。幼稚園の子も小学生もみんな親しみは抱擁して表せばいいのに。世の中たのしくなりますよ。
日本語以外に公用語もひとつ加えたらどうでしょう。例の特区を、作ったらどうでしょう。
いいと思いますけれど。けんのんな雰囲気の選挙権よりも外国人も公用語が日本語以外に英語とかポルトガル語とか中国語とか韓国語とか、あったら人気が出るでしょうに。
10カ国語以上の言葉を公用語とする国の大変さもわかるし、いいんじゃないんでしょうか。
沖縄OISTの組織では国に提出する行政書類のほとんどは英語と日本語の併記であるのでそれを準備しながら、こんなことも考えました。