わが自転車の第二の人生、いいものは世代を越えて

下の畑で、まだまだたくさんキュウリがとれます。今朝もどっさり取れました。わずか四本の苗なのに。かつて経験のない寿命の長さです。理由はわかりません。

50代週末には熱心に自転車に乗っている時期がありました。鴨川べりにあるあいばサイクルで買ったものでシマノのDura aceという逸品のマシンで、自転車本体はあいばの自社ブランドでした。実にのりごごちのいいものでどれくらいのったか走行距離は測れませんが、たぶん2万キロくらいは乗っているでしょう。安土や近江八幡に数限りなく行ったものです。近江舞子付近にもよくきてその土地勘もあっていまの比良の土地が運良く手に入ったのでした。
次男が夏の初めにこちらに来たときに雨ざらしになっていた(シートはかかっていたものの)自転車を北海道で使ってみたいと希望がありました。
これはありがたいと、修理費の一部としてお金を渡し、宅急便でおくったのですが、次男は町でいちばん力量のありそうな自転車さんを見つけ修理を依頼したようです。それが戻ってきたとの電話をさっきもらいました。
錆びきったチェーンやそれに伴う部品は交換でしたが、他はみな磨きなおしてくれたそうで、おもったより経費もかからなかったとのこと。さっそく昨日の夕方、川のそば(たぶん石狩川でしょう)でサイクリングをして気分は上々とのことでした。知り合いがめざとく見つけ、いいな、いいなといってくれたそうです。
聞いて、非常に嬉しかったでした。もう二十年近く前に買った自転車が第二の人生を北海道の真ん中で送るなんて、ロマンがあっていいものです。
やはりいいものはいい、長持ちするし、世代を越えて使われるのですね。いいものにはいいいのちが宿っているのでしょう。
そういえば、長男もわたくしが20代にスペインのマドリッドで買った皮のジャケットいまも愛用してくれています。当時の貧乏なわたくしには一ヶ月の給料の半分に近い値段でしたが、私がその後長く着て、いま長男が愛用してくれているので、やはりいいものは、いいのだといいたくなります。

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