二葉亭四迷とわたくし

今朝はさすがに7時まで寝てしまいました。前日の畑仕事と夜行のフライトでの沖縄への旅行が応えたのでした。朝歩きながらふと二葉亭四迷を思いだしました。北方領土との連想か諜報との連想か分かりませんが、わたくしが中学生で真面目に読んだ始めての小説が其面影と浮雲でした。なんで読んだのか分かりません。難解なものを読んで背伸びをしたかったのでしょう。でも面白かったのだと思います。幸田露伴の五重塔も辞書をひきひき読んだ記憶があります。二葉亭四迷の次ぎにゴーゴリとツルゲーネフを読んだこともロシア文学へのつながりだったのでしょうか。少年だったわたくしの頭には戦前の地図で焼き付いた記憶の中の日本帝国の版図であった樺太と千島列島、広大な太平洋の島々から南極の5分の1の領土なるものが頭にありました。それが逆に南太平洋に対する憧憬やロシアの大地への親しみなどを生みだしたのでしょう。わたくしにとっての日本帝国の版図は罪深いものではなく、憧憬と親しみを生みだしたものだったと、ひと言書いておきたいのでした。

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