愛国無罪、流出させてしまう意志

警視庁からのテロ対策関係のマル秘書類のネット流出に続いて、こんどは尖閣での日本の巡視船と中国の漁船の衝突を撮影したらしいビデオがユーチューブに流出したようです。たいへんな出来事と関係者には受けとめられているでしょう。しかし、世間はどうか、深刻に受けとめる人達は少数でしょう。わたくしが最初に頭をよぎった言葉は、愛国無罪という中国では言われていることばでした。誰が流出させたのかは分かりませんが、たぶんそんな感じの行為なのだろうとおもいます。とうとう官僚機構にそのような考えの人達が出てきたのかもしれません。一方で金銭で動いている出来事かもしれない、という感じもあります。後者は謀略でしょうが、もちろん真相などわたくしに分かるはずがありません。ただ、このあいだまで公開か非公開か大騒ぎしていたのですが、これからは政府、官僚、マスコミとは別な人達が非公開のものを「流出させてしまうという意志」が存在することをわれわれは経験知としてわきまえる必要があります。政府の情報維持の緻密さの欠如、それに後追いばかりのマスコミの無力を痛感するばかりです。