もう一つの不思議な日本的なこと、日米開戦の理由づけ

最近の東アジアでの出来事から戦争というかそれに近い軍事衝突がこの地域でおきるのではないか、という恐れを多くの人達が共有しています。というかもう既に北朝鮮と韓国のあいだで起きたと言ってもいいのでしょうか。不思議なことに民主党が政権についてから次から次とことが起きているのです。これをどう見るか。民主党は異常に隙がある政権、つまりフラフラしている政権のように見えます。鳩山首相以来、朝令暮改的な変動が次から次に起きています。こういうことが色々な出来事を誘発しているという意見にわたくしも同意したくなります。
12月8日が近づいています。真珠湾攻撃というか、日米開戦の日です。お辞儀をする不思議な国日本のもう一つの日本の不思議は、この日米開戦の理由というか原因について国民的に合意した説明がないことです。日本人も含めてアジアに未曾有の戦争状態を引き起こしたこの戦争の原因、つまり日米開戦の理由、真珠湾攻撃の理由、について学校教育も含めて分かりやすい説明がないのです。だから日本人の間でも日本人と外国人のあいだで、標準的な会話というか、議論が想定されてないし、日本人ひとりひとりが確信を持って説明出来る誰もが認める日米開戦の理由づけがないのです。これは本当に不思議です。でも本当は不思議でないのかもしれません。未曾有の負け戦でもあり、日米の前に既に日中は戦争状態でもあり、はっきりした区切りを付けて、理由を付けることが困難なのかもしれません。しかし、日米開戦がなぜあったのか、当事国の国民が最大公約的なひとつの説明をもたないのは歴史音痴の日本人をいつまでも増産することになるのではないでしょうか。
わたくしももちろん意見は持っていますが、あんまり言いたくないのです。

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