中国での「無用の用」の研究、衰退か乱世か

きょうはもうすぐ仕事がはじまって、ずっと忙しいと思いますので、今のうちに書いておきます。
日本国民の80%が中国に親しみを感じなくなっているそうですが、わたくしはやっと中国に研究上の仲間ができそうで喜んでいるところです。世のトレンドと反対の傾向です。中国にもやっとわたくしのような「無用の用」で人生を送ってきた研究者が親しみを感じ、一緒に研究しようとおもいたくなる人たちが出てきたのですから、わたくしにはまったく画期的な時期になってきたといえます。中国もいよいよこう言う研究を許容するどころか金に糸目はつけない、などと言われているようですから、学問については同じような気持ちをもてる中国の研究者がこれからどんどん増えるといいのですが。アジアでは先輩のわたくしなどは無用の用のレベルの研究での、中国とのつきあいはまさにこれから始まる、と思っています。中国は明らかに余裕が出てきています。若者たちの表情やほほえみを見れば分かります。尖閣の紛争はそう簡単には解消しないでしょう。でも、こういうレベルではそんなことに左右されずに着実に協力したい、と思っています。わたくしは批判だけは中国人だろうが何人だろうが、遠慮はしませんので、学問上の論争でも政治上の論争でも忌憚なく個人レベルではやっています。

きょうは菅、小沢会談があるとマスコミは大騒ぎですが、そんな騒ぐことなのかどうなのか。同じような記事を何度も何度も書いて、同じような世論調査を何度もやって、政治を退廃させる努力しかやってない感じです。でもなにがなんでも小沢氏の力をゼロにしたい勢力が非常に強いのだということがはっきりしてきています。それほどの人物なのか、不可解です。昔、乱世の小沢と評した人がいましたが、今の日本、衰退とは言うけれども乱世とはだれも言いません。衰退を止めて上向きにする政治家がほしいと誰もが願っているのでしょう。名古屋の河村氏や大阪の橋下氏のような人気政治をする人たちが中央にでてくると衰退が止まると信じるひとも出そうな流れですが、そうなると、日本は乱世になるのかもしれません。衰退か乱世か、なんかそんな流れがでてくると、次は宗教になってしまって、われわれのような科学をする人間はよほどしっかり目を開けていないと、日本の世の中から消されてしまうかもしれません。

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