脳の食欲中枢が肥ると、岡崎恒子先生のインタビュー

昨日の続きで前にも書いたかもしれませんが、脳内の食欲中枢が肥ると食欲が減らないので,減量も困難になると聞いたことがあります。さもありなんとおもいます。ホメオスタシスという性質から見てもいっぺん定常状態になるとそれを破るのはなかなか大変、だれでも生活上経験することです。
1月3日の産経で岡崎恒子先生のインタビュー記事がでていて、最近お会いしてないので懐かしく読ませて頂きました。夫君の岡崎令治先生はDNA複製が不連続におこるというノーベル賞級の発見をされました。恒子先生は研究のすべてにわたってラボ内で夫君を助け、令治先生の死去後もRNAプライミングを始め複製起点について数々の優れた研究を行い、さらには動原体クロマチンの研究など優れた研究をずっとされておられました。令治先生は40代前半1970年代半にはお亡くなりになりその後はずっと恒子先生がラボを切り盛りしてきたのですから、先生が推進された研究のほうがずっと長かったことはまちがいありません。名大を退官後は藤田保健衛生大学でも研究を続行されておられました。多数の優れた研究者を研究室からも輩出しています。岡崎先生、令治先生への配慮というのか遠慮というかご自身の素晴らしい貢献をもっとスカッといってほしいな、とちょっと思いました。でも恒子先生は微笑んでこれでも充分といわれるかもしれません。ご夫婦でのお仕事は夫の手柄になりがちですが、わたくしは名大にいたEのGちゃんから恒子先生がどれくらい優れていたかを聞いていましたので、恒子先生の業績がもっともっと前面にでるといいのにとおもいます。
女性のやる科学のスタイルはキュリー夫人と夫の学問スタイルにもあるとおり、まちがいなくちがうでしょう。優れた女性研究者は日本では沢山いるのに、なかなか世の中に伝わりません。そう考えると、恒子先生のこのインタビューもそれなりに意義深いものなのだと思いたいです。

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