オーストリアはわずか人口800万とはいえほこり高い人々であることは冬期オリンピックの記録をみれば明らかです。大阪の人口と同じくらいですから、大阪が地方主権を考えるならこれくらいの独立国としての活性がないといけないでしょう。経済、学術は負けないかもしれませんが、世界的知名度を支える冬期スポーツとか自然とか歴史の点、つまり過去現在の世界文明への影響ではかなわないのでしょう。生命科学にも政府としてはかなり力を注いでいるようですが、政府の基金はどうしても選挙民に訴えやすい医療とかバイオテクノロジーとかになりがちなのはどこでも同じです。でも昨日講演をしたウイーンのバイオセンターには5つくらいの研究所が集積して、いろいろな研究費(ヨーロッパや企業も含め)によってきわめて活発な基礎的な研究もしています。二つはグレゴールメンデルとマックスペルツの名前を冠して言います。これらが1つながりになっている建物のつくりが,すごい。わたくしが会うのはどうしても基礎的な研究者になりがちですが、とはいえ昨日会って話しをした11人の研究者はみなさん大変興味深い極めてレベルの高い研究をしております。わたくしはこれまで染色体研究をしていたのでほとんどその関係の研究者になりがちなので、わたくしには古巣というか聞けば誤解を受けるかもしれませんが懐かしい感のする研究となります。わたくしの講演は半分がメタボリックで半分が染色体という2分割したちょっと苦しいものでしたが、まあ理解してくれているでしょう。夜には近くのアットホームなレストランでなごやかに食事をしました。
きょうはスロバキアの首都といってもウイーンの郊外といったほうが感覚的にはいいのでしょうが、そちらでセミナーをします。こんどは完全にメタボリックな話なので、まとめやすい。