宿泊しているホテルの脇はゴルフ場で賑やかです。名門らしい。散歩すると島田紳助氏がおりおりにこられるマンションがあって氏の窓ガラスがゴルフボールで割れたことがある、とご本人がテレビで言ってるそうです。見上げてよくあんな最上階の窓を割るまで飛ばすものだと感心。この時期は、野球のキャンプで人が沢山います。同じホテルには韓国の野球チームが来ています。大きな人たちで、すぐ分かります。
名古屋の河村市長が注目を集めています。
相当なポピュリズムですが、実行力はたいしたもので、極小の市長車と自転車にジャンパーそれにドラゴンズの野球帽とそれに給料も非常に低い。これで既に減税も実行したわけですから、一定の支持を得るのは当然でしょう。既成政党は河村氏の弱いところを衝くこともできずに、前回の選挙は完全なボロ負け。マスコミや一部の学者なども結託して河村独裁の不安をかき立てようとしていますが、なかなかのいくさ上手でもあるので、市議会の解散要求の時のように負けそうで負けません。東国原氏や大阪の橋下氏よりも名古屋的に泥臭い分、強いように見受けました。民主党名古屋市議のほうも既に兜を脱いで、市議の年俸これまでの半額800万円を認めるといいだしたのも、3月始めにある市議会選挙で河村氏が圧勝するのを恐れているに違いありません。片山総務大臣も最初は期待されていたのに、国民の間に芽生えたあたらしい政治感覚に水をかけるのに極めて熱心で、河村氏や橋下氏をくさすのに使命感を持っているようです。なんだこの人はだんだん小役人みたいになってきたな,という印象を持っています。
わたくしはこの地方政党への期待感の理由は実に簡単で、要するに民主党にたいする深い失望の行き場になっているのだと思います。河村氏や橋下氏は民主党への怒り、その受け皿になっているのでしょう。東京は経済的に恵まれすぎているので、この流れの最後になるかもしれません。河村氏と知事の大村氏のコンビがいろいろと面白い政策を打ち出して、それが現実となると、名古屋革命が起きるかもしれません。期待感を込めていえば、そうであって欲しいと思います。ふたりとも国会議員としてはベテラン、かつ政党内で孤立していましたので、どんな政策がこれからでるか、興味を持ってみたいとおもいます。滋賀県にも似たような地方興しの動きがあって知事をかついだのですが、わたくしにはさっぱりに見えます。京都の政治もわたくしに死んでいるようにみえるし、沖縄も国政の干渉が激しすぎるのと、底流にある県民の違いが大きすぎて,名古屋のある種の庶民にアピールする政治は難しいのでしょう。
河村氏は前に民主党の代表選に立候補して20人かの支持者が居なかったのですが、その時テレビで見ていた氏が、どうしても総理大臣になりたいと言っていたのを思いだします。あそこまで臆面もなく言えるのですから、ひょっとしたらひょっとしたことになるかどうかは、すべて名古屋市民にかかっているでしょう。