テヘラン経由でアルメニアから帰りたいが、

アルメニアに行くのに世界地図でみるとパリまでいって戻るというプランはなんぼなんでも遠回りに見えるので、ドバイ経由をお願いしたのですがどうもなかなかうまくいかないのです。つまりドバイまではいいのですが、そこからアルメニアのエレバンという首都にいくのに毎日便がないのですね。特に帰りのコネクションが今回は悪い。
モスクワ経由はどうかとも言われたのですが、最近爆破事件も空港であったので気が進まない。むかしまだソ連時代にモスクワの飛行場で乗り継ぎをしましたが、陰惨なムードがただよっていて、二度といきたくないという幼児の原体験的なものが残っています。
それでなんとか帰りにドバイで16時間も待つとかいう乗り継ぎとなりました。
いまはあきらめているのですが、色々調べると分かってきました。このアルメニアという国はトルコと非常に関係が悪い。隣国ですがイスタンブールへの便はあまりない。アゼルバイジャンも隣国ですがこれも関係非常に悪いらしい。グルジアですか、こことはいいらしいのですが、飛行機の便的にはあまり役立つとも思えません。結局まいにちたくさんの便がモスクワと往復しているのでした。かつてはソ連の一国だったのですが、いまも強い絆があることが明らかです。あと欧州との便はあります。
もうひとつ意外なのはイランでして、関係は良好らしい。
実際毎日便がいくつもテヘランに飛んでいます。
しかもテヘランとドバイはすぐ近くで、これもエミレーツ航空も含めてたくさん飛んでいます。
ですから、アルメニアからテヘラン経由でのドバイ行きが地理的にも便的にもいちばんいいに違いありません。
でも代理店のかたはすすめないんでしょうね。もしかしたら乗り継ぎでもビザがいるかもしれません。米国なんかは要求してました。昔ですが。
テヘランではきょうもデモ隊が何人も死んだとの報道があります。米国のクリントン長官がデモ隊の若者を賛美したということですから、弾圧がひどくなるかもしれません。
アルメニアはイランの隣国ですから、いったらそのあたりのイランの状況などの話を晩飯か朝飯の時にいろいろ聞いてみたいものです。もしかしたら参加者も減るかもしれません。わたくし、日本に麻薬をもってくるイラン人は嫌いですが、むかしスイス時代に仲の良いイラン人がいて好感をもっています。なんせペルシアの時代からの大国の人たちです。
このあいだの中国での会議でも例の尖閣のあとだったので、日本からの予定出席者で来ていない人たちもいました。今回も真面目に気にせずにアルメニアに米国や欧州からいくのは案外少ないのかもしれません。
わたくしは60年安保の時に大学の一年生で当時の東京は外国人には一見とても危険に見えたかもしれませんし、米国の特使も来なかったりしましたが、実際にはほんと何も変わったこともないし、危険も無かったのです。むしろ外国にいくと、平素の町でのひったくりとかすりとかサギとかそういう恒常的なもののほうがずっと「危険」なのですが。いままででいちばん怖かったのは南アフリカのケープタウンの下町でした。日中でも、100%日本人は襲われる(金持ちなので組み伏せられて財布などを強奪されるとか実演付きで)と太鼓判を押されていましたので、下町をひとりで歩いてショッピングする勇気がありませんでした。タクシーで現地まで行ったのですが、雰囲気からあの話がほんとにおもえて、車から出られませんでした。

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