グローバル化した時代の若い研究者たち

こんどのアルメニアでの会合はヨーロッパの生化学連合(FEBS)のadvanced courseでして「ゲノムの不安定性とレスポンスパスウエー」なる名前がついています。主催は若い研究者がベテラン研究者を呼んで、自分たちの研究も披露しながら交流を深めるというものです。一緒にいく研究者のなかにはノーベル賞受賞者もいますので若い人には話を聞くだけでなく自分をアピールするまたとない機会なのです。わずか5分でも優秀な若者の話は十分に魅力的なものです。
そのような会をなぜアルメニアでやるのか、まさに地球がグローバル化してきたことの証拠なのでしょう。インターネット以前では、有名な先生の講義などを聞くのは有名大学や権威ある学会でしか機会がないものでした。
でも、いまは英語がわかれば、世界中のどこででもネットを通じて講義が聴けるとかいうか動画でみられます。ユーチューブのような動画配信ですばらしい講義が聞けるのです。

なんといってもいちばん恩恵を受けているのは、それまでアクセスがほとんど出来なかった中心ではない国々、東欧などは特に恩恵をうけました。そして東アジアの多くの国々の若者も恩恵を受けました。
次の段階は実際に顔を見て、目の前で話をしてみたい、そういう欲求は当然湧くものです。アルメニアでも研究はもちろんやっている、しかし海外に出かけなければ水準の高い研究に接するのは難しかったでしょう。
わたくしも修士一年の時に東京であった国際会議にでて海外からきた研究者たちと接して、すごく活性化したものでした。ですからこういう会にはわたくしは出かけていって出来るだけフレンドリーに話をしています。お返しをしたいのです。

今日乗る便は夜23時頃に関空をでます。
いまデモ隊がはげしくぶつかっているバーレーンの隣国ドバイで飛行機を乗り換えます。世界の変化がとうとう中東全体にやってきました。
日本の若者たちは何を考え感じているのか、知りたいものです。
たぶん日本はおおきい問題を抱えてるのでしょうが、若者も年寄りも街頭にでていって、要求を叫びたくてもその要求がなになのかにわかには判然としないのでしょう。

タイトルとURLをコピーしました