そんな簡単に入試不正の現場をおさえられない、ニュージーランドに負けないように

京大の監督がいい加減だからこんなことが起きたのだという意見が一部にあるようですが、わたくしいはそういう意見にくみしません。30年以上監督をやった経験からいえば、「現行犯」をそのばで捕まえてうんぬんなんて、ちょっと考えればわかるとおり簡単にできるものではありません。もしも受験生がやってない、冤罪などと叫んだり、怒鳴りだせば、試験会場は大変なことになるし、力ずくで会場の外に出そうとしても猛烈に抵抗されて叫ばれれば静粛と集中が大切な会場が大変なことになるのはすこし考えればわかるとおりです。年に一回しかない試験の機会、それでなくとも緊張民族といわれるその原因のいちばんがこの受験ですから、その会場を犯罪逮捕のような現場にできるわけがありません。静かに見て、あとで本部に報告するのがいちばんあたりまえのできることです。
ですから怪しい受験生がいればそれとなく怪しんでいるよ,というふうに座っている後ろに立つとか相手が実行をやめるように頻度高く歩くとか、するのができるくらいです。大抵はそれで大丈夫です。でもとうとうカメラがネットにつながる時代、飛び道具の時代です。やはりどこかの国がやっているようにすべて電波を遮断するのができるのなら、それがベストでしょう。
携帯の持ち込みは禁止という発想の前にまったく役にたたない部屋を作るほうがいいに違いありません。結局は試験監督はあるていど人間をみる力量が問われるのです。
前に経験したのでは、やはり問題用紙を配ってしばらく静かにしている時間帯で、おかしな受験生がいると報告を受けたことがあります。室長というその部屋の責任者はそのときどう対応するか決めなければなりません。ですから、試験監督の人たちは平素顔見知りがいいに違いありません。わたくしゃなるべく目配せで、しかもそれが受験生たちにみえないところで目配せができるのがいちばんだとおもいます。部屋の最後部ですばやく連絡をとったこともなんどか長い受験監督の経験であったような記憶があります。

地震でたくさんの日本人が行方不明という悲しい状態がつづいています。
マスコミは抑えていますが、関係者の怒りは沸騰点に達しているのではないでしょうか。
この国、ちょっと悪く言うと,田舎ものの癖に自分が100%正しいと、居丈高になる悪い癖があります。根本的にはいい人たちですが、危機になればいい人がある場合いちばん困りものになるのです。
ニュージーランドに行った外国人はどうしようもないあの頭の堅さは、と地元というかこの国の人のことについて嘆いたことを何度も聞いたことがあります。
わけの分からないロジックで自分の意見を通そうとするのがこの国の社会の要所要所にいるようです。
おかしいと思ったら、大声で主張したほうがいいでしょう。
郷に行ったら郷に従えというケースはこの場合、どうでしょうか、ヘンだと思ったらどんどん追求しないと取り返しが付かないことになります。生きているか死んでいるかの瀬戸際です。遠慮など絶対禁物のはずです。
ニュージーランドのやりかたがおかしいと思ったらどんどん主張せよ、負けるな、と言いたいです。ご家族のつらさは極限でしょう。

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