なぜ米国の見方と対立するのか、加害者となる二正面作戦

23時頃に富着のホテルに到着。

米国の政府の福島原発の状況のみたてはかなり厳しいというか暗いものです。つまり最悪の状態に向かいつつある、と見ているようです。
ところが日本の政府のみたてはそんなことはない、ほとんど問題ない、という反論をしたようです。
興味深いのは、正面切って反論はしてないのですが、でもぜんぜん米国の考える方向での対処の仕方を日本政府はとろうとしない。
当てつけに、米国は米国人をほぼ100キロ以内は入らないようにと指示しました。日本政府の30キロ、それも万に一つとかそんなことを言いながらの30キロ避難ですので大きく異なります。
日本政府の見立ての通りになればもちろんありがたいのですが、そうならないとどうなるのか。ああ、そうだったか、ですませるでしょうか。
日本は原爆のこともあり放射能では被害者意識が強いですが、もうこれだけ原発放射能をまき散らして、すでに世界の関心を持つ人たちから見れば、加害者なのですね。
もしも、ひどく放射能をまき散らせば、世界の嫌われ者、完全な加害者になってしまいます。
米国の見立てを押し切ってやるのですから、批判されることは間違いありません。
この微妙な米日の関係は実は、個人レベルでもよく起きているのです。
日本人のポスドクは、米国人のボスに対して、正面反論はしないが、ボスのいうことを聞かないで勝手なことをするケースが多いです。
これにボスはかなり困惑するのです、正面切っての反論はしないし、ニコニコしてイエス、イエスを連発するのに、結果やってることはいうことを聞かない。どう対応するか、かなりあるケースです。
今回のケースはイエス、もなければニコニコ顔もないでしょうが、でもちゃんと反論しないで、安心、安全、路線を主張しているのはいったい誰か。
わたくしは分かっているつもりですが、あまり不確かなことは書きたくないのでやめておきます。
ともあれ、日本政府は外国に対しても加害者、国内の人々にも加害者という可能性を含んだ二正面作戦をしています。大マスコミはこれを基本的に支持しています。

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