きょうは自民、公明の内閣不信任案に民主党議員がどれだけ賛成するか、もしくは棄権するかでずいぶんこれからの政治が変わるのでしょう。どうしてこれを政局といってなにか不潔なバイ菌みたいなことのように清潔な大マスコミ人種はいっていますが、そんなことはありません。
菅氏がこれから首相としてとどまるのかどうか、これからかなりの期間の政治風土を決めてしまうのですから。
共産、社民が賛成から棄権にまわったとのこと。
同じ左翼仲間の同志的感覚が土壇場で湧いてきたのでしょう。もしかしたら、菅内閣が存続すれば小沢一派が消えて、そこに入れてもらえるのではないか、という判断でしょう。中道左翼政権ができる可能性がでてきました。
小沢一派はどこにいくのでしょう、侍大将くらすの一人はもう「新民主党」でいくと新政党の名前までいっていました。わたくしの聞き違いかもしれませんが、でもそのあたりが一部の庶民の期待でしょう。尖閣以来菅内閣のやりかたに不満をもつ層はすこしながらあるでしょう。
しかし圧倒的多数のテレビや大新聞を見る層は、小沢一派は単なる不満層で国民から遊離しているという意見に慣らされているでしょう。
ですから、きょうの投票数が問題になります。
わたくしは30くらいと当初思っていたら、昨日の夜の小沢一派の決起集会でがんばろうと手をあげたのが70人いたとか。驚きました。むかしニッカサントリーといってあちこちにでかけて軍資金をえたようなしぶとい議員がどれだけいるのか分かりませんが、実際のところ大量造反という見出しは本当なのか。でも鳩山元首相の威力はほとんどゼロでしょうから、75人くらいが最大限ではないか。82人にギリギリ足りないのが、天の配剤的いい結果かもしれません。
これで解散もないし、国民も議員も手を胸にあてて政治をどうすべきか考える時間をすこし与えられるでしょう。わたくしは、政界四分五裂がいまやいちばんのぞましく、首相公選に向かうのが今の日本のもっとも望ましい方向なのだとおもいます。
そのためには四分五裂どころか沢山のシングルissueの主張をもった政党がゾロゾロでてかまわないとおもいます。大政党がダメなのは、大マスコミでもう分かってるはずです。
なにしろ日本の大状況について厳しい対立はないのです。優れた政治的主導者がでてくる風土を作るべきです。やはり地方の首長がその登竜門になるようになるのがそのような政治人物を日本の社会で育てていくベストな方向であるに違いありません。