昨日書いたポリフェノールはレスベラトールという商品名でサプルメントして売られています。効能書きには沢山美食してもだいじょうぶ、肥満していても、長生きできますなどと書いてあります。ワインは高価だからこのサプリで飲んだほうがいいのだなどとも書いてあります。学問的にはいちおうサポートされているので、飲む方の判断で飲む分には。最近聞いた話しでは、沖縄の月桃には大量のポリフェノールがふくまれているとか。どう効くのか、サプリの効能書きにかいてあるSirtuinを活性化するというのは本当の話なので、あとは自分で判断すべきかな。
京大の老年内科の近藤さんから聞いたのですが、インド人にはアルツハイマーがすくないのだそうです。米国人の数分の1とか。そこでクルクミンというカレー粉に沢山含まれるポリフェノールがいいのではないか、ということになっています。沖縄のウコンには大量に含まれています。ネットにもたくさんそのような情報がでています。たしかに論文でもクルクミンを投与したアルツハイマーの症状の軽減化が報告されていますので、予防ばかりでなく治療にも役立つのではないかなどと言われています。
ウコンは肝臓にもいいなどといわれて、ドリンク剤もありますね。
こういう厳密な医学的な研究でなく、巷間言われているようなことを基礎に商品が販売されていると感じるかたもおおいかもしれません。でも、ジェンナーの種痘もじつは巷間いわれていることをきちんと調べて治療に使う過程で現在の予防医学の基礎が生まれたのです。巷間の話はバカにしてはいけません。人類の知恵はたいしたものなのです。ただいっぽうでバッタやみたいな(あるかたの表現)サプリ商品が大量に販売され善男善女が競って騙されて大変なお金をドブというかお腹に入れて捨てている現状も真実です。
巷間のはなしから誰もが納得する話にもっていくのは誰もがかんがえるような医学研究ばかりがベストとはかぎません。実は大規模な疫学的というか長期にわたる多くの人々の調査研究がとても大切なのです。つまり経験的にわりだした真理です。医学はこのような真理が多いのです。タバコを吸ってもみながみな寿命が短くなるのではありません。平均5年短くなると言うのは多数の人々の調査で分かったことです。こういうことをわきまえてうえで、沖縄にすばらしい成分をもつ植物がたくさんいるのではないかという考えをもった人達はこれまで沢山いました。そしてそのときには地元で言われていることが案外というか非常に大切なのですね。わたくしは生き物はまあわかりますが、最近いい土はありませんか、などど聞いています。ひとは最後は土に戻るので、生き物と土との相性みたいなものにも興味があります。フランス人はおいしいものはおいしい土からうまれるというじゃありませんか。