千載一遇の機会をまたのがした関西、原発事故と過失犯罪

関西でも節電、節電とやかましいことです。沖縄では聞きません。京大に残っているAさんの話でも節電の度合いはかなり強烈と聞きました。
関西の節電は、首都圏の真似ではなく、原発依存が高くしかも動いてない原発が増えているので電力事情が逼迫しているのだそうです。つまり関西の電力供給は不安定なのですね。首都圏よりも電力の事情は逼迫しているのかもしれません。
これで一度話題になっていた関西への首都機能移転とか、大企業のヘッドクオーターが関西移転とかそういう話も立ち消えなのだそうです。残念至極です。
関西空港が開港したときも、まだ成田が滑走路ひとつで国内国際線の乗り換えも容易でないし、関西が優位に立てる千載一遇の機会ではないか、と思ったものですが、関西、伊丹、神戸空港を支持する人達が分裂して何をやっても駄目でした。こんどは関西電力が、関西財界の元締めを長年していたこの企業がおもわぬ不安定さを露呈して、先行きくらいです。

福井原発のひとつが何らかの事件で今回の様な水素爆発事故を起こせば、広範な琵琶湖水源に放射能が落下し堆積して、関西全域の水が飲めなくなる可能性がある。
やっと世間も理解してきた、内部被爆の問題でもあるので、たとえ微量でも飲む意欲が起きるでしょうか。琵琶湖からの飲み水が駄目になったら、関西はもう広範な部分が住めません、駄目です。さすがに健康に直ちには影響がないと政治家が言い続けることは出来ないでしょう。
英語でロバストという言葉があって、強い安定確固たるものとかいうような意味ですが、関西電力の原発体制は一場の夢が醒めてみれば、脆弱ところか、危険きわまりないものに見えてくるのです。ただ、あしたから全廃したくても出来ないでしょう。一刻も早く転身して、火力発電やタービン発電なりにとりあえず戻す以外無いのではないでしょうか。そのあたりは専門家の議論を聞きたいとして、関西財界のリーダーたちは肝心なときにどっちらけの顛末しか作れない情けない人たちという印象をもちました。

ところで、この深刻な原発事故による被害がますます深刻、広範、甚大になるにつれ、情報を一手に握っていた東電と政府内閣の人々に過失の犯罪があったにちがいない、とおもうひとびとが増えています。しかし検察はぴくりともうごく気配はないようです。人気取りに腐心する検察が過失犯として誰かをしょっ引けば世間は見直すでしょうに。

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