夜の台北、坂本九さんと永六輔さんを想う

いつものセリフですが、勉強になります。ためになります。今回はためになりますの方が力点がおかれます。
昨夜は台北の夜の町に参加者がほとんど参加したツアーで行きました。2400万の人口のうち台北には500万人が住むのだそうです。ドバイのタワーの次ぎに高いという塔にエレベーターであがりました。こちらで一緒になったHさんと一緒にツーショットの写真を撮りました。90階からの眺め、確かに高い。でもそれだけです。
そのあと食事にいって、ジンギスカンを食べて、そのあと例の夜市というか、マーケットに行きました。いつ行っても台湾の人々のバイタリティーに感心します。ゲストハウスに戻ったのは11時近くでした。人いきれで疲れました。

坂本九さんのことが年長者にはしきりに思いだされる年です。
突然の飛行機事故で亡くなったことが今回の震災と津波での多くの幸せに暮らしていた人々の死とオーバーラップするのでしょうか。
上を向いて歩こうの歌、苦境にある日本人にいまいちばん気に入られているようです。
わたくしも九さんが若いままでテレビ画面で歌っているのをみると、なんともいえない二重の悲しみというか、二重の悲劇が思い起こされてしまうのです。平和で幸せな日々と突然の悲劇と死、その主人公が上を向いて歩こうと歌い、日本発の歌ですきやきソングとして世界中で親しまれた事実、数奇な人生を想わざるをえません。人生が熟してきて仕事も家庭もその果実を味わうこともなしに命を失った坂本九さんいきていたら、今回の津波で命を落とした人々になんという言葉を贈るでしょう。
作曲家の中村八大さんはもうずいぶん前に亡くなられました。でも作詞のほうの永六輔さんはメディアではあまり見かけませんが、健在だそうです。
永六輔さんというかた非常にユニークなかたで、日本の文化史に確実に残る独自の世界を展開した方でした。この方が、いま日本のひとびとを癒す歌の作詞をしたのは決して偶然ではないのでしょう。農民や職人を日本の粋と考える永さんにとっては、今回の東日本の大震災は特になくなった方々が海岸に集中していること、心をさぞ痛めているのでしょう。パーキンソン病であるとの事も知りました。日本文化、日本社会にとって至宝のようなかたです。わたくしより、8つ年上のようです。お体を大事にしてこれからの日本の方向付けについて発言して欲しいものです。

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