日本の大震災、台湾のひとびとの思い、世界でいちばん義理堅いひとびと

わたくし、じぶんの講演の最初で、台湾のひとびとに震災時に示していただいた被災者への深い同情、それにその後の多大な支援と義援金について感謝の言葉を述べました。お金の量で測るわけではありませんが、世界でいちばん日本にたいして助けてあげたいという気持ちを示された国民のかたがた達とおもうのです。あとで台湾の人々からあの感謝の言葉は本当に嬉しかった、と言われました。

それについて、教えて頂いたことは、何年か前に、台湾で大きな被災があったときに日本からレスキューパーティがやって来て、隊員たちは素晴らしい活躍をして、台湾の人々を救助し、しかもその時のレスキューパーティの隊員の態度と行動は多くの台湾の人々の心に深く刻み込まれたというのです。その時のことがあって、どうしてもお返しをしないといけないと、台湾の人々は思ったに違いない、それが今回のことにでたのではないか、という台湾の研究者の話でした。
そうだとすると、台湾は世界でいちばん義理堅い人々なのではないでしょうか。日本人が忘れてしまった、思いを持ち続けているのかもしれません。それと同時に、今回の台湾のひとびとの気持ちには、かつての日本人の[勇気]と[善行」が基礎になっているのだと思いました。
こういうことが国と国とのつきあいのいちばん元にあるのでしょう。
根本は庶民と庶民のつきあいがないと、国と国との関係は本当に良くならないのだと思いました。

今日はこれから朝食を食べて、午前中観光して夕方早めの那覇行きの便で帰国します。帰国というとなんだかヘンな感じです。沖縄県と台湾は国境を接しているのですが、お隣りに行くというのが正直なところです。

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