ヤギを食べることについて、研究の牧歌的時代

このあいだ、ラボの男性三人がヤギ汁を食べたとのことでした。
うちひとりは、もう二度と、一生食べません、でした。
理由は、臭い、臭いでした。体ににおいが移って沖縄から京都に戻っても、まだ気になるにおいが残ったとのことです。
もう二人は、たしかに臭いがでもそこまでの感じはない。でもおいしいとはまったく思わなかった。と浮かぬ顔をしていっていました。
上司の業務命令ではまったくないのですが、でもかれらが最近わたくしがなぜ沖縄人がここまでヤギに執念をもつのか、その理由を知りたがっているので、とりあえず食べて見てくれたのでしょう。嬉しいことは嬉しいのですが、やはりおいしくないのか、とガッカリ。でも最初の一人は納豆も嫌いですから、それほど重視すべき意見でもない。
残り二人は、料理としてまったく魅力を感じないという感じでした。やはり御利益あると信じないとおいしく感じないのかもしれません。御利益がある、からだにすごくいいと思うので、滋養を感じるのかもしれません。
ヤギの血を入れることがあると聞くとますます滋養強壮に効くという沖縄人の信念が伝わって来ます。
お隣の台湾では、大蛇の血が滋養強壮に効くという考えが有るようです。しかもとれとれの血が。10年くらい前に目撃しましたが、大蛇の体からでてきた血を一分以内に飲み干していました。

最近数人のヤギ好きの人たちに、ねほりはほり料理のしかたや、食べ方、それから何にいいと言われているのか、聞きました。それなりにみなさん言うことが首尾一貫しているので、なにかがある。そう思いました。この場合、あるというのはなにか物質なのでして、それが分かればそれなりに面白いと言うことです。
もちろん長寿健康系のものですが、でも何なのでしょう。分かれば検証できます。
でもこのあいだまではヤギの脳までせっせと食べていたと聞くと、うーん、それは危ない。狂牛病がいちばん濃縮しているじゃないか、という感想がでざるを得ませんでした。ヤギ肉と言わずして、ヤギ汁というところにエッセンスの本体の意義があるのでしょう。
臭いは効能とは関係ないと思いたいですが。
こういう興味は曖昧模糊ですが、この時期が楽しいんです。この時期を楽しまないと、研究などあとは苦しみがどんどん増えるのです。ごく初期の、牧歌的な時代が面白いんです。

そういえば今日午後は、沖縄県の家畜研究のかた達がおいでになられます
色んな質問をぶつけたいので、楽しみです。

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