800万人の人達

昨年のノーベル医学生理学賞はロバートエドワーズ博士でした。
試験管ベビーの生みの親でした。
英国からきた近刊のバイオロジストに写真がありました。博士と最初のベビーであるルイーズブラウンさんとのにこやかな写真がありました。もう一枚、博士、ルイーズさんそれにお母さんと、ルイーズさんのお子さんつまり三代の写真がありました。
試験管ベビーを作る技術をIVFと言います。in vitro fertilzationの略です。試験管受精とか試験管発生とか訳せるのでしょう。
最初のベビーは1970年代の後半でした。それがいまやなんと世界中で800万人の人達がIVFのおかげで生まれているのです。国によっては7%の出生がIVFによるというのです。大変な数に思えます。
しかし、カソリックの総本山のバチカンはいまでもこの技術を認めていません。
エドワーズ博士のノーベル賞受賞をまったくふさわしくないと論評しています。
またこの技術を作った博士を個人的に誹謗する人達はかつて多かったのでした。
博士は心から傷ついたと書いてありました。

昨年の博士の受賞の時たまたまその日、夜一緒に晩ご飯をたべたの現役の著名生命科学者でも、ボアリング(退屈)と言っていました。
そうでしょうか。800万人のこども達がいると言うことは、その両親は1600万人です、子供を授かることのできない両親がそれだけいたのです。その人達が恩恵を受けたのです。
博士は、子供は奇跡、一番の喜びと言ってます。親にとってまさにその通りでしょう。
博士は生まれてきた沢山の子ども達とずっと交流していました。
実際、もっともらしい話しですが、ノーベル賞委員会はルイーズさんたちのような子供が正常に次の世代の子供を産んだことをしっかり確認してから博士にノーベル賞を授与する決定をしたと聞きました。
医療への貢献ですから、慎重なうえにも慎重な決定をしたのでしょう。
博士と共同でこのIVFを推進してきたSteptoe博士はとうの昔に亡くなっていました。

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