堺屋太一氏が東北大震災の復興に場合によっては裏社会のひとびとの協力が必要だ、といったと言われそれに弁護士活動家が抗議したという記事を見ました。
裏社会、あまり聞かない表現です。やくざという言葉が反社会勢力と同義語になってしまって、ヤクザをポジティブに意味づけることができなくなりました。堺屋氏が裏社会をどのような意味で使ったの、どのような震災時の協力がありえたのか、知りたく思います。
かつては警察官がヤクザの親分の家にいって、家に上がってお茶を飲んで、最近の若い衆はどうしてますかなどとそれとなく探りを入れることが可能だったとのことですが、いまは反社会勢力ということになり、不可能になったとのことです。むかしは、清濁あって、ヤクザだからといって、ひっくるめて全部悪というそういう[差別]は無かったので警察官もかつては刑務所にいたことがある親分でも出所すれば普通人として扱うことができたのでしょうか。しかし、世の中は変わりました。いまは不可能のようです。ヤクザも生きていくすべがなくなり、消えゆく人々なのでしょうか。
裏社会、なんとなく興味をそそられる表現です。生き物は社会のようなものだと思いますが、それに表と裏があるとしたらどう分けるのでしょう。