若い人へ、わが家にナベツナおばあさんはいませんか

わたくし平均寿命をわりあい話題にしますが、きょうもです。
でもちょっと違ったアングルで。
女性の平均寿命が87才とか聞いたときどういうイメージでしょうか。87才でだいたい亡くなると考える人と、87才でもまだ半数近くの人は生きていると思う人がいるでしょう。後者に属する人は何を連想するのでしょうか。もっともっとおばあちゃんに生きて欲しいと願うのと、ええ、まだ半数は生きながらえるのか、とでは随分違います。
団塊の世代、ことし全国で65才の最終定年を迎えた人達が沢山います。
その方達の奥さま達、とりあえず平均62才としましょうか。そうすると、これから「平均」25年生きるのです。もちろんめでたいのですが、でも団塊ジュニアと言われる30代半ばの人達、ちょっとたちどまって考えて欲しいのです。おばあちゃんはまだ25年は平均生きるのですから、若者もその頃は(つまりおばあちゃんがこの世を去る頃)はもう60才なのです。
すごい遺産はないでしょう、でも家ともろもろのお金とかなんかいろいろの財産はこのおばあちゃんが仕切るのではないですか?
たぶんそういう家が多いでしょう。わたくしの個人的調査でも、おじいちゃんが亡くなった時に、おばあちゃんと子ども達が平等で財産わけをするのはあまり聞いていません。たいていはおばあちゃんがおじいちゃん名義で残った財産の仕切をするようです。
しっかりしたおばあちゃんですから、財産の仕切大丈夫かもしれませんが、子供はけっこう心配ですよね。おれおれ詐欺は論外としても、なにやかや寄ってくるものはあります。葬式ビジネスとかリフォームビジネスとか、はっと気がついたら墓石600万円、仏壇200万円、リフォーム500万円とか使ってるかもしれません。そういう風にならずびた一文使わないおばあちゃん、も沢山いるでしょう。でもそうなると、いまから平均25年はそのお金は凍結されるのです。でも、それに文句をもしも言ったら最後、どんな反撃を受けるか分かりません。
こんなことをながなが書いているわけにはいかないのですが、おばあちゃんナベツナさん化していませんか。若い人は清武氏化していませんか。
しっかり気を持って欲しいのは、平均25年なのです。つまり半数のおばあちゃんはまだまだその後も生きるのです。何年生きるか、人生90年といわれても女性はもう当たり前でしょう。場合によっては、95才、もっと場合によっては100才くらいまで存命されるかもしれません。
もちろんたいいへんめでたいのでしょうが、それはいまから38年後です。いまの団塊ジュニアが70才を越えていると言うことです。
長寿はすばらしい、といいますが、もちろんですがでもうそいつわりなく子供や孫に長寿を祝ってもらうために、考えなければならないことが沢山あります。その一つがナベツナさん的権限をいったいいつまで保持するかです。
長生きおばあちゃんも、その子供も、人生設計よほどしっかり立てないとえらいことになりますね。

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