研究者を志したひとが考えがかわって方向転換をするとしたらどういう世界へいくのでしょうか。
あまり多くないサンプル数ですが、ちょっと例示をしてみましょうか。
方向転換も学位をとってから、ポスドクをやってからという人もいれば大学院途中もいます。一年2年でなくかなりラボに在籍してから方向転換したケースだけを紹介しましょうか。ラボ経営者になってから方向転換もいますよ。
やはり数の多いのは医師ですね。といっても数人ですが。もういちど医学部に入り直しています。医師は定年もないし、元気ならかなり高齢まで働けるし、50才近くになってから医師になるようなケースもありました。医学部に入り直してからドロップアウトはいませんので成功率はたかいのでしょうか。
役人というか特許庁の審査官になったひともいます。かなり楽なシフトのように見えます。外からみれば。大学の行政マンというか研究協力の管理職になった人もいます。これも心理的にはどうかわかりませんが、案外楽なシフトに見えます。詳しくは分かりませんが、これも成功率は高いとみています。
金融系にいった人もいます。複数います。学問を撤退するのならいっそお金でいこうか、という気持ちもあったかもしれません。研究よりはるかにきつい職のようですが、風の噂では身についてやっているようです。あんがい共通点があるのかもしれません。
消息のわからない人もいます。たぶん元気にやっているのだとおもいます。前に朝日新聞の投書欄で彼にちがいないという意見を発表している人がいました。名前も似ていました。たぶん塾の教師か経営をしているような推測をしています。
海外にいって職を変えたのはまだいないようです。
でも、つい一週間ほどまえに、アルゼンチンタンゴの教習本を英語で出版して送ってくれた剛の者がいます。写真はすべて本人と奥さんです。学問も調子よく言っていますという、証拠物件も送ってきたので、さすがに元の指導者がどう思うか気にしたのでしょうか。
はっきりしていることは、富豪になった人はまだいません。転身してもなかなか裕福になるのは難しいみたいです。でも、みなさんそれなりに生きていますから、学問をやって博士までとっても意外につぶしがきくみたいです。