田中慎弥さんの人柄

毎日新聞に芥川賞作家田中慎弥さんの[実像」なる人柄と受賞時の会見時の発言の真意なるものが割合詳しく書いてありまして、読ませます。
マレーネディートリッヒにかこつけてもらってやるといったのは、前もってちゃんと考えていたセリフなのだそうです。それから、石原都知事閣下についての発言は、石原氏の退任の事も知らず、また石原氏が候補作を酷評したこともまったくしらず、むしろこの人なりの愛嬌を振りまいたつもりのようでした。
それがメディアによってまったく別なお話になって拡がってしまった、こう言うことなのだそうです。
副産物は今回の賞の本がみな売り切れてしまったのだそうです。田中氏のは20万部既に出ているとか。
これはたいへんおもしろく、愉快な話ではないですか。
これほどのアナログ人間はいないと思われる田中氏がいまのデジタル世の中を振動させたのですから。かなりのバイブレーションで、美人でも美男でもない田中氏が世間を動かせるとしたら、考えられる最大の規模ではないですか。
田中さんがいうにはこの程度のことで大騒ぎをするのはよほど世間の人々は好きなことも言えない、のだろうと。ブログで色々書いても消化しきれないのだろう、と。同感です。
それで、田中さんは自分や石原知事はアナログ人間なので好きなことをいって生きていけるのだと、結んでいます。シャイなひとがら、石原知事に謝罪はできないのでしょうが、でもそれに近い気持ちを持っているようです。
ところでわたくしは一作も読んでないのですが、いまのところ購入予定もありません。

でも真の実力派であることはこれまでの実績から明々白々なのでしょうね。

タイトルとURLをコピーしました