石垣島の第一印象(つづき)

石垣島の土地は本島よりずっと肥沃なようにみえます。畑と生えている植物の青々とした様子をみるとそうだとおもいます。鋭い山容の山々がぼこぼこと連なっていますから、地質的には台湾に近いのかなと想像します。でも自然は人がすくないのでそれに海がどこに行っても見えて、ゆったりした感じ。市街地でも本島のゴミゴミぶりに較べれば格段にいい感じです。海岸沿いの道路を走ると、コルシカ島を思いだしました。それから、島の北端の岬にもいきましたが、北海道でみたいくつかの岬をおもいだしました。島内、なかなか迫力のある自然です。
朝、奥さんが石垣島出身、ご本人は10年前に関東地方を去って、ここにずっとすんでいる男性としばらく話しをして、いろいろ島の生活のことで啓発されました。ホテルマンを何十年もやったあとだそうで、ここの生活を謳歌しているようです。わたくしと同じかそれ以上の年齢なのにずっと若く見えます。子供二人を関東において、もう関東地方にもどりたいとまったく思わないとのこと。強がりに聞こえませんでした。
夜は妻と一緒にでかけた郷土料理店で、すだれの向こうでがやがやしゃべっている男性10人ほどのグループ、医療系のかたがと見受けました。地元だとすると、ほとんどの人達は言葉から察すると本土からなのでしょうか。そういうわけで、地元の女性とはひとりだけ、最初の夜の食事中に雑談をした一人だけです。
今日夕方、本島に戻りますが、沖縄に来だしてから、8年経って八重山の島にきて、やっと宿題を果たした気分です。岡本太郎氏は復帰前の沖縄に出かけていろいろなことを書いています。ほんとに、えらかったと思います。日本における、沖縄の意義の真髄が分かっていたのでしょう。遅まきながら、沖縄のことわたくしももっと勉強しましょう。
昨日で唯一残念なことは、珊瑚で有名な白保の里付近で見たいものは全部見たのに、柳田国男氏の歌碑を見つけられなかったことです。何を彼は歌ったのでしょうか。

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