きょうは始めて脳ドックなるものの体験をしました。なるほど、面白い。MRの音も面白いが、画像も面白い。もっと早く、40才代くらいからやってみたかった、というのが実感。ただ、40才くらいの頃に、病気でもないのに何万円もかけて脳内を見て何の意義があるか、と馬鹿らしく思ったでしょう。10年くらいの間隔でMR像の差をみたらそれなりに自分に有意義だっただろうにと思いました。次は3年後くらいにやってみますか。
日本の原風景は里山にあるとおもうのですが、この風景を21世紀後半に維持できるのかどうか、不安です。日本の農民はもう平均70才くらいに近づいているのではないでしょうか。高齢化と例のTPPというか世界の中で日本の経済を保つために、農村の変化は避けられず、結局いまの水田を基本とした里山風景は保てないのではないか、こうおもいます。
敗北主義的にそう思うのでなく、21世紀から22世紀にまでつづくあらたな日本の里山風景を模索する必要があると思うのです。水田が減るのならあらたな里山像が必要です。いまに負けない、そしてより未来的な里山がほしいです。わたくしがいちばん忌避したいのは里山をひどく汚す一部の建設土木業、産業廃棄物関係、そして一部の住民たち、です。
その点、北海道とか九州の一部、わたくしにはこのあいだ訪問した石垣島があるいみ未来を先取りしているのかもしれません。北海道はいわずとしれた風景からしてちがうし、西欧のひとは故郷に帰ったと錯覚するような水田主体の里山とは著しく異なります。酪農の重要性がそして広大な水田でない耕地があります。
英国の特に北部の人達と話しをすると、かつては深い森林地帯が伐採されて牧場になったと聞きます。むかしの風景はまったく違ったのだ、とよく言われました。産業革命以後は、庶民は牧場から追いやられて町にでたのだ、ともよく聞きます。いうまでもなく、牧場の効率は水田などに較べれば、悪いのですが、しかし、水田だったものを放棄して放置するよりはずっとましでしょう。動物としては、牛だけでなく、ヤギなど比較的せまい緑地に棲息できるはずです。高地に生きるヤギのような動物、何というのでしょうか、スイスあたりでは急峻な土地にもたくさん家畜がいました。
エネルギーのことを考えると、電力を生む太陽光パネルや風車と共生できる養殖魚等と言うのはどうなのでしょう。うなぎは苦境と聞きますが、卵から養殖できれば未来は洋洋です。孵化した時期の養魚の餌が分からないと聞きます。
これまで米作を主体とした、日本の耕地をまったく別な観点から見ていくことが可能に思えるのです。いまは農地がいろんな制約でがんじがらみになっていますが、自然を極力残しつつ、あたらしい一次産業をおこすための努力が必要だとおもいます。
緑地となっている日本の山野も植林の失敗から経済的効果が低くなっていますが、新しい里山を作ろうと意欲に燃える人々が入る可能性を広げれば、日本の未来はとても明るくなると思うのです。
わたくしも微細な里山を所持しているので、すこしずつ何かの価値を生み出せるような努力というか工夫をしていきたいと思うのです。