ギリシアでは再選挙の可能性が高まっているとの報道です。
二大政党への不信で、少数政党に支持があつまったのが前回の選挙の結果なのだそうです。
新聞でのレッテルでは、極左と極右なのだそうです。それらが従来の二大政党を足した支持率より多いのだそうです。第二党となった極左?党は緊縮財政に反対だそうです。ギリシアのもう一つの特徴はメディアに対する不信なのだそうです。新聞が指導的意見を述べても、投票者が信じないという状態のようです。これは朝日の特派員の記事の要約です。日本の近未来的状況という意見もあるようですが、どうでしょう。日本でもネットでは大メディアに対する不信はたくさん見られますが、でもまだまだごく少数でしょう。政治的には日本の大多数はたいへんおとなしい、ただどこかの政党にしっかり操をまもっている人たちはごく少数、公明党や共産党だけで足してもせいぜい数パーセントです。だから橋下市長の維新政党が次の選挙で大きな票をえる可能性があるのです。でもそれは既成政党に対する強い怒りや不信によるものかどうかは分かりません。橋下氏のたぐいまれなリーダーシップの生みだした1つの政治的流行現象とも見えます。
だれが橋下氏がこのような政治的潮流をつかむと予想したでしょうか。
わたくしなども面白いタレント、意見をしっかりはっきりいう愛想のいい弁護士という印象でした。ただ、光市の殺人事件裁判に対する弁護士の態度がけしからんという発言から起きたたしか懲戒請求でしたか、この出来事で相当に強い個性的な意見をはっする人という印象を多くの人が持ったに違いありません。
いま、橋下氏をどう評価するかどう日本の政治のなかで位置づけるか、意見が分かれているようです。辛辣な意見から強い支持まで別れているようです。
はっきりしていることは、橋下氏はネットをよく利用しているようです。それから議論好きで、失言などの可能性をほとんど怖れてないようです、また1つの意見に集約してグループ員を締め付けることもしないようです。なにかの行政や政治の意見を決めるためのやりかたについては、プロ中のプロの頭脳をもっているようです。
そういう点ではまちがいなく一級の人材であり、また天性の人間的魅力もあり、ここまでは日本を誤った方向にもっていくという印象はありません。
気になる点は、刺青問題。本当にどこまで排斥する気持をもっているのか?この点、もうすこしゆるい感覚ももっていてほしい。
文化財や文化的な組織への冷たい態度。これもそういう組織に巣くう特定団体の排除を狙っているのか、本心から価値を税金での支援を認めていないのか、そのあたりがわからない。
さらに国の根幹となる産業についてどのような考えを持っているのか、わたくしのような学術をやっている人間は公的な予算というか支援が必須なのですが、どんな考えを持っているのか、そのあたりを知りたいです。もしも白紙ならぜひともそのあたりいい意見をもつようになってほしい。特に基幹の未来産業は。まさかモナコやマカオみたいに思っていないでしょう。
いまのところ維新のなかにはちょっと保守が過ぎて、知的に後ろ向きの考えの人たちが多くいるような印象もあり、そのあたりも不安要因です。
ぜひとも未来的にして先端的なものもたっぷり含んでほしいものです。