大阪のバイオサイエンス研究所について、日本国民の生命科学のリテラシー

大阪のバイオサイエンス研究所の危機に対してあまり学会や社会での意見が聞こえてきません。
この研究所はわたくしの理解では、不世出の生化学者早石修先生が京大を辞められたあとに設立された高名な生命科学研究所です。脳科学や免疫科学に特にすぐれた研究所で、その後花房先生、中西先生と世界的に著名な方々が所長であり、存続が危ぶまれるという可能性があるなどとはわたくしにはまったく思いつきませんでした。杞憂であってほしいと願うばかりです。北川さんはわたくしが橋下市長に直接ツイートしなさいと言うのですが、どうもねえ相手が、あまり気が進みません。
こういう場合のルールというのはなかなか一義的に決まってないのでしょうが、でも人件費と建物経費の肩代わりをするのなら、阪大とか私学の関学とか関西大とか手をあげるところはないのでしょうか。

この話題とは独立ですが、日本国民の生命科学の基本知識というのは低いともいえないし、また高いともいえません。リテラシーといいますね、基本知識とか使用能力とか、そういう見方になるとまだまだ非常に不十分だと思うのです。サプルメントの広告なんか読むと、対象消費者はなめられているな、と感じます。こんな程度の低い広告でも年間ものすごい額の商品が売れているのだそうです。

こういう点も、生命科学者が社会に対してはっきりあけすけに発言をするのはとても大切だと思うのです。

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