きのうでしたか、鎌田広島大学名誉教授が原爆後放射能被害についての発表は気になることです。
両親が原爆で被爆した場合の方が、片親が被爆の場合よりずっと白血病になった数が多いというものです。原爆被爆後10年以内で生まれた場合でかつ35歳以前に白血病になった患者に限定した値だとのことです。記事がうろ覚えの面もありまして、この頻度が両親ともに被爆してないケースとどう比較するのか分からないのと、データ的にはだいぶ前のものではないのか、と疑問はあるのですが、でも日米共同チームが出した結論とは大きく違うので、気になります。つまり、広島での多数の被爆者の研究から,親の被爆経験が子に伝わることはない、という結論をもうずいぶん前に出していたのです。
しかし、鎌田氏は長年にわたってこの問題を調べてきた研究者ですか。詳しい研究内容をぜひ知りたいものです。
正直なところ、むしろこういう結論のほうが分かりやすいのです。
この問題に長年たずさわった米国側の研究者と話しあったことがあります。
彼は非常に驚いたことに、という感想付きで、親から子への影響がまったくみつからないという長年の研究の結果を話していました。
鎌田氏の結果は、片親被爆の場合でも、母親の場合のほうが白血病頻度が高いというのも,うなづける面があります。
体内での残存放射能の内部被爆の面と、被爆時に起きた染色体異常を有する細胞の残存性と両面から考える必要があると思います。また、そもそもこのような違いがどういうことで出てくるのか、まずそのあたりの説明を知りたいものです。
台風の接近、ゆっくりのようであすもまだ大丈夫のようです。