夜の食卓、きのうの昼飯で、人は変わっても、テーマは続く

きょうの晩飯、はたけからとれたものもはいっていました。そらまめ、キュウリ、ジャガイモ(アンデス)、ルッコラ、レタス。梅雨空で肌寒いですが、でももう夏に向かっています。
昨日は、ジャック・スタインバーガーさんと昼食を共にしました。妻も一緒でした。たのしく、なつかしく。京都駅前、タワーの脇の道にある、お好み焼きで。初めての店でした多、まあまあ。近況と昔話もありました。でも大部分はやはり研究者の話になってしまいます。わたくしがいろいろ聞いたこともあり、物理の話がおおかったでした。
なにかの機会に紹介したいと思います。今日お帰りとのこと。

前にもちょっと触れたことがありましたが、わたくしスイスで研究を始めたときの、ひとつのテーマが前任の院生がジュラ州独立運動のために辞めてしまったので、ひきついだのです。名前はPGさんといいました。でも会ったことはありません。そのテーマをやるうえで、奥さんのシンシアさんの助力をあおいだのでした。そういう引き継ぎもなければ、ここでスタインバーガーさんと一緒に昼食を食べることもなかったでしょう。
そもそも、わたくしの研究運が引き寄せられたのは、このテーマでした。68年の6月に英国ケンブリッジでごく小さな会議で発表したときに、アアロン・クルーグさんが関心を示してくれたことが契機でした。
PGさんはジュラ州の独立が達成した後、州の発展のために活躍していると聞いたような記憶があります。
人は変わっても、テーマは続く。
こういう経験を何度もラボ主宰者として経験してきています。この時、人が大切なのか、テーマが大切なのか。主宰者としてはテーマなのですが、人の側にたてば、その人の人生はテーマによって大きく左右されるのです。わたくしの研究人生の機会は新たなテーマとして、ワンチャンスで来たのですが、そのテーマ自体は発展的に消えたというか、新たな発見で次の段階に移るために消えたのでした。

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