文部科学省にはナショナルバイオリソースプロジェクトというものがありまして、研究者が作ったいろいろなバイオリソース(生物資源)を管理維持そして分譲する事業をサポートする仕組みがあります。おかげさまでわたくしのような微生物のあたらしい株をたくさん作っている人間にはたいへん助かっていま。
このセンター通称NBRPに何千株という「資源」を寄託しています。酵母遺伝資源センターもいわれていて、大阪市立大学にあります。自分が依頼に対応していたら、大変です。
年に何回かNBRPから報告があります。どの程度の株が依頼によって分譲されたかが定期的にわかります。
きょうは、担当のKさんから3か月ぶりに報告がありました。この3か月で115株の分譲があったようです。25程度の研究室から依頼があり、送付されています。大部分は海外の研究室です。
あまり知られていませんが、これも国際貢献のひとつです。
グローバルな研究を縁の下から支える大切な役割をしているのです。