タックスペイヤーとタックスイーター

なにかの広告(たぶん維新の会の書物)で漫画にタックスペイヤーとタックスイーターという図というか表現がありました。なるほど、納税(金)者と食税(金)者とでもいうものが世の中を二分しているというコンセプトですか。
汗水たらす納税者とその上に乗っかる食税者とでもいう対立概念、分かりやすいのですが、でもちょっと考えるとあまりに単純化しているのではないか。
なぜなら、だれもどちらか一方でなく、両方の面があるのでは。税金をたくさん払ういっぽうで、税金の恩恵を受けているひともたくさんいるはず。
公務員も他の人と同じ税金を払っているのだし。
また、税金を払ってもその税が充分に自分に還元してくれてると感ずれば、腹は立たないわけです。
社会がそうなっていれば、納税者と食税者は対立しなくてすむはずです。
一銭も税金を払わずに税の恩恵のみを受けているひとは、いるのでしょうか。すこしはいても大半の国民は納税者であり、かつ税の受益も受けているのでしょう。
なにも社会に貢献しないで、税金の恩恵のみを受けていると、タックスイーターかもしれませんが、わたくしにはなかなかどんな人物かイメージが湧きません。
ただ、過剰に税の恩恵を受けている人たちがいまの日本そうとういるのかもしれません。
そのあたりを維新の人たちは問題にしているのでしょう。
最近は一部の研究や開発が過剰な税の恩恵を受けていると思う人達が増えているような気がします。
わたくしもひしひしとそのようなトレンドを感じます。否定しがたい気持があります。
生命科学の恩恵といっても、医療の革新といっても高額の医療の革新では、いけないのでは。収入の多くない人たちが恩恵をうける生命科学の発展でなくてはいけない。
自分自身については、使っている、税金の額に見合う研究の活動をしているのか、と。
説明責任という言葉がありますが、ちゃんと説明をしないといけない、そういう気持に最近はしばしばなります。

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