オウム真理教とはいったいなんだったのか、ほとんどの日本人にはよくわからない人たちとかれらの引き起こした出来事で、すっかり忘れていたら、何人かの有力な指名手配信者が逮捕され,記憶は喚起されたものの、しかし依然としてよく分からないのです。
その中で一番分かりやすいのが、平田信被告を14年間接骨院などで働きながらかくまった女性で、このひとには最近控訴審の判決が出たようです。懲役1年2月の実刑が確定したようです。
判決によると、平田被告が特別手配されていることを知りながら、97年5月から昨年12月まで大阪府東大阪市の自宅マンションでかくまった罪は大きいというもの。女性被告は判決後、弁護人を通じて「オウム事件の被害者、ご遺族の方々に申し訳ない気持ちでいっぱいです。これから刑務所、そして社会に戻れてからも一生、罪を償ってまいります」とのコメントを出し、上告しない意向を明らかにした。わかっていながら、14年間同居してくらし、いまはそれを反省し、実刑受けて罪を償うといっているので、本人のためにも周囲のためにもこれでよかった、平田の罪はどの程度に裁かれるのか知りませんが、この女性については、平穏な人生を送って欲しいと、思うまでです。
ネット記事によると、以下のようなことが読めます。
公判を傍聴したレポーターの岸本哲也は、「ここまで惚れた男に尽くせるのかと驚きました。さらに驚いたのは、手配写真とは全く違ったこと」という。「街で会っても絶対にわからない」。証言も小さな声で、ハンカチで涙を拭いながらだった。平田は逮捕後、斉藤に宛てて「次の卯年は一緒に過ごそう。愛を込めて」と手紙を送っていた。これについて斉藤は「平田の服役を見届け、社会復帰する環境を整えるのが私の責任、家族の務めだと思う」といった。「愛し合っているんです」と岸本。
やはり女性は社会を正常化する薬のような役割をしているのだとあらためて納得。
生きるうえでのベーシック中のベーシックの知識は、だいたい犯罪者の多くは男性で、暴力的な犯罪の大半は男性が引き起こしているのです。オーム真理教でも主犯格はすべて男性だと言うことです。男なら自分が犯罪者になる可能性は、常にあると言うことをすこしは自覚しているはず。
なぜそうも犯罪的なのか?いまの生命科学のゲノム科学で説明できるのか、できそうでそうでもないのですが、というかそういう研究は決して推奨されないからです。推奨されるのなら、研究してみたい気持はわたくしはありますが、年取りすぎましたから、どっちみちもうできません。
話がずれました。
これから裁判が始まるオーム逃亡者にはエリートの女性もいましたので、これがどういう裁判になるのか、まともなはずの女性が深刻な犯罪にかかわる経過というものはどういうものなのか、なにか分かることがあるかもしれません。