25年間に起きる可能性

ぼんやりとニュースを聞いていたら、シリア内戦での国外に避難する人々がだいたい25万人だそうです。ふるさとを捨てて逃げざるをえない人々に思いをはせました。そしてこの25万人という数はわが国の大震災でふるさとを追われて、いまも一時的な住居でつらい生活をしている東北の人々の数と同じくらいではないかと言うことに気がつきました。震災が起きてから、そして震災後の原発の大爆発からもう1年半も経っているのにです。
東北大震災は第二次世界大戦が終了してからの、間違いなく戦災といっても違和感がない、大被害をもたらしているのだと認識しました。さらに避難している東北の人たちが帰る時期がまだまだわかりません。

日本の原発をどうするか、政府のかんがえかたはだんだんはっきりしてきました。
将来的にはゼロにしたい、代替えエネルギー技術が発展するだろうから、将来的にはゼロにできるだろう。しかし、それまでは、これから約25年くらいは原発の中でも安全そうなものを使ってしのいでいきたい。
そんな風に記事を読みました。
25年は非常に長い期間。
東海村で原子力発電を初めておよそ50年です。その半分の期間ですから、今回のような規模の大事故がおきる可能性はその間で単純にみれば50%あります。
また同じ事故をそのような高い確率で起きることを考えたら、今回の被災者そして原発から100キロや200キロ以内の人々は我慢できるでしょうか。
津波の防御壁を作っても、それで安全になるとは思えません。人為的な事故の可能性は数限りなくあるでしょう。核テロというおそろしい可能性も,昨今のような領土問題でこれだけ物騒な国情になったら可能性を頭からゼロといえるはずがありません。
生きるためには誰も経済が大切なことは認めるでしょう。でも今回と同じような事故が福井の原発銀座でまた起きたらどうなるか、大飯原発がすでに再稼働したのですから、その可能性はもうゼロではないことが現実になってしまったのです。

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