京大で用事があり、大津の家に戻って週末は過ごしました。比良の家の、銀杏が大木になってあらためて驚きました。Iさんの意見ではこれからすごく太くなるという事でした。どうするか考えないといけません。あの極端にやせこけていた銀杏の木がこうも変身するとは。
ラボのNさんより連絡があり、かれが筆頭著者の論文がJCS誌に速攻ででたとのことです。ともあれ、最後早いのはめでたい。
この論文はセラミドがらみ、膜の構築形成と栄養取り込み問題にどっぷりはまってしまった顛末を記録したものです。長期間沢山の人達がからんでとうとうNさんの献身的努力で公表にたどり着けたものです。わたくしも自らの見方に寄ればアホですが、でも研究テーマには格段の腰の軽さを有するな、と我ながらあらためて思ってしまいました。やらせられる方はたいへんなんだという声が聞こえてきます。
わたくしがなぜそんなセラミドのような遙かに離れた話題の研究を長い期間かけてやるのをラボメンバーにお願いしたのかか、はなせば長くなりすぎてしょうがないのでやめておきます。まあ化粧品の基礎研究というよりは、やらないやらないと言い続けてた脂質の解析、リピドミックスをとうとうしてしまった、告白の記録というか、その経緯を思いおこせる個人的にはかなり感動の作品です。
この遺伝子はcwh43という変哲ないのですが、はやりの言葉でいうとハンパじゃなかったです。
今年はラボから論文を10報ちかくださねばと元旦に誓いをしました。なんとか目的に達せるかちょっときわどい。しかしかなりの野心作も含まれているので、77才翁としては、よくやっていると自らの肩を叩いてやりたいです。