ここまで来たのか、日本の社会

今日は早朝から遺伝子の名前で頭の中がひたひたに埋まっているような気分です。たとえていえばあのじゃこというかしらすぼしというか、小さな魚が遺伝子の名前になって脳の皮質をうごめいている感じなので、かなりはっきりした、気分転換がひつようです。この包括的研究というのはそういうデータを沢山生みだしますので。

株が凄いいきおいで下落してますね。でも一方で円高なので、株が20%下がっても円高が20%いけば、海外購買力的には財産価値が下がらないのですが、そんなふうにおもう株式を持っているひとはあまりいないでしょう。なんというのですか、空売り空買いをやってる人達には、もうひどく借金状態の人が増えてるとか。このあいだ退職したばかりの団塊のひとたちのなけなしの財産が無くなりつつあるのではないかと、非常に心配です。

福田総理、えーと株安というのはどういうことなのかな、と周囲の記者を見渡す。(まったくわたくしの想像上のテレビ絵です)。日本株は一人負けって、誰がそんなこと言っているの?、そこでまた周囲の記者氏達をみわたす(これもまったくわたくしの想像ですが、いかにもありそうな最近の光景です)。
こういう総理をたのもしいというか、それでいいじゃない、というのはやはりすくないようですね。
でもわたくしに言わせれば、額に汗する人達の代表の検察がホリエモン氏とか村上なんとか氏とか逮捕しちゃったので、株のほうのヒーローは全部消えてドブネズミみたいな世界になったので、株の人気は他国に比べればいちじるしく低いのだと思います。
ネットで株をやってるのはたぶん若者はすくなくて、最近退職した男性達が朝からヒマなのでやってしまってるのではないでしょうか。そういう人が損して怒ってるとすると、やはりそれは福田総理に向かうのでしょうか、でもそれは見当違いだと思うのです。でも、福祉も問題、福田内閣になってから何千円も株価が下がっているのだそうで、やはり自民党はたしかに結党以来の危機なのでしょう。
日本の社会のいまの状態は総体として自業自得なのでしょうか。
日本人は若い人も中年もこれだけ真面目に働いているのですから、経済が悪くないはずなのに、貧困層(相対的)がすごい勢いで増えてるというのは実感があります。
浜松市の市役所の前で救急車から放り出されて、市の役人から乾いた米を胸の上にのせられて心肺停止となった老女の話など、怒りと涙でいっぱいになるような可哀相なはなしがこれからどんどん出てくる世の中になるのでしょう。最後の最後の瞬間までわたくしは大丈夫ですと、言ってしまう人がいることを想像する必要があるのです。人の懐を知るのはいけないのではなくて、助け合いにはそれを知ることが必要な時代に入ってきたのかもしれません。
長いこと、貧乏に慣れていなかった日本人には未曾有の時代が来そうな気がします。お金がなくて四日間もなにも食べてない人達がこの社会にいるということ自体が不思議に思えるのですが、もうそうではなくなっているようなのです。
そういう人達はおとなしくて、とても静かな人達が多いので、餓えて絶命寸前まで世の中に声をかけないのです。女性のなかには、そういうふうになったら、どうしていいのか分からない人達が実は日本には沢山いるのでしょう。いたましいことが沢山起きてきそうです。
そのような時代の象徴が、福田首相の、そうかな、というあのいぶかしげな表情のようにおもえます。その表情と、浜松市の福祉課の人達が重なり合う時代のように思えます。
そういう時に巡り合わせた宰相がこれから政治をどのようにリードするのでしょうか。

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