きょうは午後から奈良先端大での講義です。終わった後でセミナーをしますので、たぶん疲労困憊するでしょうから、今のうちにごく手短にかいておきます。
前回は沖縄での分裂しない細胞の研究のまとめを講義しましたが、KJ教授からのメールでは学生さんにたいへん評判がよかったとか。なにほどか差し引いてもそういわれれば、嬉しいものです。
きょうは京大でつづけている染色体分配の研究のはなしを二コマしゃべります。このあいだ書いた本の一章がありますのでそれ(英文)をもっていって、それに沿って講義する予定です。
三コマ目のセミナーは「ストレス下の分裂細胞と非分裂細胞の生存ストラテジーの違い」なるもので、秘書のSさんに奈良先端でのセミナーどんなタイトルでしたっけと、聞いてこれが返ってきておもわず絶句したものです。そんな難しいタイトルのセミナーをするのか、いったい自分は何を考えてそんなタイトルに決めたのか、理由がわかりません。しかし、しかたありません。その時に考えたことを自分で想像して、準備しています。やれやれです。土日、かなり準備に苦労しました。
橋下さん、大阪府知事に当選。若々しいですね。元気があっていいじゃないですか。高校の時はラガーマンで、テレビはどこで探したのか、かれが17才の時の大阪府での試合後のインタビューを見せてましたが、いまよりずっとハンサムでした。あれなら、賢夫人を射止めたのもわかります。
大阪府民は新知事をしばらくは暖かい眼で見守っていくでしょう。上手に発信すれば、大阪府民は彼を大切にするでしょう。
破綻が一部にあるかもしれないけれども、正直な人という印象が強いです。それに、いうことがわかりやすい。
タレントタレントというけれども、彼は文字通りのタレントで、自分の口舌ひとつでここまでのし上がってきたので、それ自体は大変な個人的資質です。
例のたかじんの委員会も橋下氏が抜けてから番組の「知的な華」というかなにかの光が足りない感じがします。
わたくしもこういうタイプの研究者がいたらいいなと思っています。
正直で、面白くて、知的で、笑いがとれる、こういう研究者に税金をはらうことを国民は嫌がらないでしょう。
自分の頭と口舌で世間の批判も浴びながら、のし上がるというのは、今の時代人間のもつ能力の発揮として一番分かりやすいし、政治家を目指すなら当然こういう道しかないでしょう。
二世とか三世とか、どこかの大学の学長の弟というだけのブランドで選挙にでようと人種よりずっと分かりやすいしより期待できます。
お父さんを小さくして亡くしたという母子家庭での育ちときけばますます好感がもてるのです。子供の笑い声の絶えない大阪というのも、単なる思いつきでないことは7人の子持ちと併せて明らかです。
入った金額でしか予算を立てないというセリフを聞きました。実行できたらすごいですが。有言実行したら、支持率は非常に高くなるでしょう。